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基本情報
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病気・害虫
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よくあるご質問
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この栽培に役立つ情報
基本情報
栽培難易度
寒い季節の定番野菜、ハクサイ（白菜）。みずみずしい葉はやわらかくてクセが少ないので、鍋や漬物、野菜炒めなど幅広い料理で大活躍します。プランターで栽培するなら、サイズの小さいミニハクサイがおすすめ。丸く結球するイメージが強いハクサイですが、結球しない品種もあります。
- 科名 属名
- アブラナ科アブラナ属
- 収穫までの期間
- 50～60日
- 主な病気
- べと病・ 軟腐病・根こぶ病・白斑病
- 主な害虫
- アオムシ・コナガ・ヨトウムシ類・アブラムシ類
- 生育適温
- 生育温度は15～20℃と冷涼な気候を好むため、秋のはじめに育てはじめるのがおすすめ
- 必要な栽培スペース
- プランターの周囲に約10cmほど余裕があればOK
日当たりのよい場所
- 水やり
- 土の表面が乾いてきたら、鉢底から流れるくらいたっぷりとあげる
- 土
- 弱酸性～中性（pH6.5～7.0）
栽培スケジュール
準備
- プランター
- 容量45L以上、幅60cm以上、深さが30cm以上ある深めの大型野菜用プランター
- 野菜用の培養土
- 市販の「野菜用培養土」を使うと手間がかからず、プランターに入れるだけなので簡単です。
- 化成肥料
- 元肥タイプを使用しない場合に化成肥料を土に混ぜます。また、生育中の肥料として使用します。
- 底石用の軽石+ネット袋
- 水はけをよくするためにプランターの底に入れます。その際、ネット袋があると片付けの際楽なので、ネットに入れて底に浅めに敷きます。
- 防虫ネット
- 害虫対策
植え付け
1. 苗の準備
購入時のポイント
初心者は種よりも苗を買うのがおすすめです。次のポイントに注意して苗を選びましょう。
- 健康な苗を選ぶ
- 本葉が4～6枚程度
- 節と節の間が狭い茎がしっかりしている
- 葉の色が濃くキレイ
- 病害虫がいない・被害を受けていない
また、大きすぎる苗は選ばないようにするのが苗選びのコツです。
2. 苗の植え付け
プランターの準備
底石用の軽石をネットに入れて、軽く水で洗いプランターの底に薄く敷いてください。
それから、土をプランターの8分目程度を目安に入れてください。
植え付けの手順
- スコップで苗と同じぐらいの大きさの穴を掘る。
- イラストのように人差し指と中指で苗をやさしく挟んで、そのままポットごと、ひっくり返し、土の部分を崩さないようにゆっくりポットを引き上げる。
- 苗をやさしく鉢土ごと①の穴に植えます。このとき、ハクサイの子葉が隠れてしまわない程度にやや深植えにし、丁寧に植えましょう。
- 株間を30～45cmあけて、2株植えます。
- 苗を植え付けたら、根元の土を軽く押さえ、鉢底から流れるくらい水をたっぷりとやります。
- 日向か、半日陰くらいの場所で育てましょう。
ポイント
植え付ける際に気をつけること
ハクサイは害虫被害が多いので、植え付けの段階で対策しておきましょう。ハクサイの植え付け時に使える殺虫粒剤を使ったり、不織布などを使って防虫ネットを作ったり、市販の虫よけキットを使うといいでしょう。
栽培
1. 追肥
苗が育ってきてから肥料を与えることを追肥といいます。ハクサイは月に1回、株元から離した位置に適量の肥料を追肥しましょう。その際は化学肥料が葉にかからないように注意してください。
ハクサイは外葉が大きくならないと結球しません。外葉が成長し、中心の葉が立ち上がってきた頃に肥料を与えると、葉が増えて結球しやすくなります。
2. 土寄せ
ハクサイは土寄せしないと苗が倒れてしまい、結球時期に不安定になってしまいます。
結球時期までは、水やりや雨のあと土が流れてしまったら土を寄せて株を安定させましょう。株元に土を寄せ、茎が見えなくなるよう盛り上げて軽く押さえます。
収穫
タイミング
苗を植え付けてから約50～60日後に収穫時期を迎えます。見た目では収穫時期の判断が難しいので結球部分を手で押して収穫時期を見極めましょう。
結球した頭の部分を手で押さえてしっかり実が固まっていれば、収穫のタイミングです。収穫が遅れ、霜や寒風にさらされると腐りやすくなりますので初霜の前に収穫を終えましょう。
収穫方法
ハクサイの下葉を3～4枚程度残して外葉を手で押さえたら、包丁などで球を茎から切り取って収穫します。
うまく結球しなかった場合は春まで育てて、菜の花のようにつぼみを摘み取って活用するという楽しみ方もあります。
病気
ハクサイは、雨が多く多湿状態になると軟腐病が、湿度が高く風通しが悪い環境ではべと病が発生しやすくなります。特に軟腐病は高温期に結球すると多発し、発生するとすぐに腐敗するので注意が必要です。根こぶ病も、かかってしまうと収穫が期待できません。結球する晩秋から初冬にかけて雨が続くと、白斑病の発生が多くなります。
べと病・根こぶ病・軟腐病・白斑病
べと病
葉の脈に沿って淡黄白色の斑点ができ、病斑の裏に白カビが生える。
軟腐病
結球の地際部や頭部が褐変しべとべとに腐敗して、独特の悪臭を放つ。
根こぶ病
根にこぶを多数形成し、水分や栄養吸収を妨げるため、発育不良になる。
白斑病
葉の表面に灰白色または白色の小さい斑点でき、葉がやぶれやすくなります。
対処法
- 予防ハクサイの病気対策には、過湿を避けることが大切です。また、食害性害虫がウイルスを媒介するので防虫ネットをかけてひもで固定するなど、害虫対策をしっかりします。追肥などでネットをはずしたあとは、ひもがゆるんでいないか必ず確認して、侵入口ができないようにしましょう。根こぶ病、軟腐病は一度発生するとその土の中に菌が存在し続けるため、連作をさけ、同じ場所に植える時は最低2年間隔を空けるようにします。
- 対処発生初期は、症状が出た部分を排除して様子を見ましょう。症状が広がる場合はできるだけ早く薬剤を使用します。
害虫
ハクサイは害虫による被害が多いので注意が必要です。特に、アオムシ・コナガ・ヨトウムシ類がよく発生します。
アオムシ・コナガ・ヨトウムシ類・アブラムシ類
アオムシ
モンシロチョウの幼虫。ハクサイの代表的な害虫。
放っておくと葉の大部分を食べられてしまう。
コナガ
野菜害虫の中で防除の困難な重要害虫とされている厄介な害虫。
ヨトウムシ類
夜行性で夜の間に葉を食害する。葉を食べつくす可能性がある。
アブラムシ類
葉や茎に群集し、植物の汁を吸う。ウイルス病を媒介する。
対処法
- 予防防虫ネットをかける。
薬剤を散布する。
見つけ次第捕殺する。
ハクサイの害虫対策には、苗の植え付け時に粒剤を土の中に混ぜこむ方法や、防虫ネットをかけて育てるといいでしょう。これは、苗の時に芯を食害されてしまうと、ハクサイが結球しないまま成長する可能性があるためです。
防虫ネットをかける時のポイントは、あらかじめ害虫がついていないかを確認することです。また、防虫ネットをかけても、ネットを固定するひもがゆるんでいると隙間から入り込むことがあります。 - 対処・アオムシの場合は、割り箸などで捕殺する方法や、アオムシに効く食品原料でできたスプレーを使って退治するのがおすすめです。
・コナガの場合は、割り箸などで捕殺する方法や、忌避効果のあるスプレーを散布しておくと良いでしょう。
・ヨトウムシ類の場合は、日中はなかなか見つけられないので、忌避効果のあるスプレーを散布しておきましょう。
・アブラムシ類の場合は、発生初期は水をかけて飛ばしたり、食品原料でできたスプレーを使って排除するといいでしょう。大量に発生してしまった時は、隠れた葉裏の虫まで効くスプレーを使用すると便利です。
