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ベゴニア

基本情報

ベゴニア

栽培難易度

和名の「四季咲きベゴニア」としても知られる、ベゴニア センパフローレンス。濃い緑の葉と、ピンクや赤など鮮やかな花色のコントラストが美しい多年草です。開花時期が長く、丈夫で育てやすいので初心者にもおすすめです。

科名 属名
シュウカイドウ科シュウカイドウ属
主な病気
うどんこ病、灰色かび病
主な害虫
アブラムシ類、ハダニ類、ヨトウムシ類、ナメクジ
生育環境
日当たりと風通しのよい場所
ポイント
真夏を除き、日のよく当たるところに置きましょう。
肥料が不足すると花が咲かなくなるので、肥料切れをおこさないように。
弱酸性(pH5.0~6.0)

栽培スケジュール

栽培スケジュール
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育て方

1. 苗の準備

春から初夏にかけて、ポット苗や鉢花が販売されます。
購入時は病害虫の有無をチェックし、茎が伸びすぎていたり、葉が変色したりしていない健康なものを選びましょう。

2. 植え付け

  • 植え付け時期5月~6月、9月~10月
  • 水はけの良い土が適しています。市販の草花用培養土を利用してもよいでしょう。

    生育が旺盛なので、入手した株よりも一回りか二回り大きな鉢やプランターに植えましょう。

3. 水やり

土の表面が乾いたら、たっぷりと底から水が出るまであげてください。
鉢の受け皿に水をためるなどして過湿になると、葉や茎が腐りやすくなります。特に真夏と冬は注意が必要です。

4. 肥料

植え付け時は元肥として遅行効性肥料を土に加えます。
肥料が不足すると花つきが悪くなるため、花の時期は遅行効性肥料を置き肥するか、定期的に液体肥料を与えましょう。

5. 栽培環境と栽培のポイント(増やし方含む)

  • 生育環境20℃前後の気温と日当たりがあれば、一年中花を咲かせます。耐寒性はないので、冬は屋内の日当たりの良い窓辺で管理しましょう。
  • 花がら摘み花は自然に落下しますが、そのままにしておくと病気の原因なるため取り除きます。
  • 切り戻し茎が伸びて間のびした姿になったら、切り戻しのタイミングです。また花つきが悪くなった8月頃には、株全体の1/3から半分くらいを切り戻して形を整えます。9月にはわき芽がでてくるので、それを残すようにしましょう。

6. 植え替えのポイント

1~2年ほどで、すぐに根が鉢いっぱいになるほど育ちます。春になったら弱っている株や腐った根があれば取り除き、一回り大きな鉢・プランターに植え替えましょう。植え替え後は、たっぷりと水をやり、風通しの良い場所に置きます。

病気

うどんこ病

葉や茎が小麦粉をふりかけたようになる病気で、白いカビ(糸状菌)の発生が原因です。菌糸を植物の組織の中にのばして栄養分を吸収し、進行すると、茎や葉がねじれて萎縮、ひどい場合には葉が黄化して枯れます。
伝染するため、早めに防除する必要があります。

対処法

  • 予防

    湿度が低くても発病するため、日当たりや風通しをよくする。
    特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。

  • 対処

    症状が軽い場合は感染した葉だけちぎって様子を見ます。ちぎった葉は必ず廃棄することが重要です。
    または、進行を防ぐことができる食品原料生まれのスプレーを使いましょう。

灰色かび病

葉の緑が黒くなったり、花が褐色になってシミのような病斑ができる病気で、カビ(糸状菌)が原因です。
菌糸を植物の中にのばして栄養分を吸収し、進行すると葉や花弁が腐敗して枯れます。
灰色の粉(分生子)が生じて、伝染しやすくなることもあるので、早めに防除する必要があります。

対処法

  • 予防

    日当たりや風通しを良くします。
    特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。

  • 対処

    発生初期は、症状が出た部分を排除して様子を見ましょう。症状が広がる場合はできるだけ早く薬剤を使用します。

害虫

アブラムシ類

数が少ない場合は、セロハンテープなどで取りのぞきましょう。
多く発生している場合は、薬剤を使用ください。
ウイルス病を媒介することもあります。

アブラムシ類

対処法

  • 予防

    特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。

  • 駆除

    数が少ない場合は、セロハンテープなどで取りのぞきましょう。
    多く発生している場合は、薬剤を使用ください。

ハダニ類

ハダニ類は0.5mmと非常に小さく、主に葉裏に寄生しています。梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になります。雌は交尾しなくても産卵することができるため、一匹いればどんどん増えていきます。また、クモの仲間なので、クモと同様に糸を出します。
葉裏に寄生して汁を吸うため、葉に針先でつついたような白い小斑点ができます。数が多くなると白くカスリ状にまとまって見えます。
被害が進行するに従って葉色は悪くなり、草花や野菜では落葉して枯れることもあります。

ハダニ類

対処法

  • 予防

    特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。

  • 駆除

    ハダニ類は小さい虫のため、見えないという人もいます。そういった場合、おかしいと思う葉裏に白い紙を置いてみて、息を吹きかけた時に動き回る小さな虫がいたらハダニ類です。糸が絡んでいるときもハダニ類の可能性があります。
    駆除する場合は、水で流すことが可能です。葉の裏側まで洗い流すように勢いよく水をかけましょう。
    多く発生している場合は、ハダニに効果がある食品原料生まれのスプレーがおすすめです。

ヨトウムシ類

幼虫は大きくなると主に夜に活動し被害をもたらすため「夜盗虫」と呼ばれ、体長は約20~40mm、体色は緑色や褐色が多いです。
孵化したての幼虫は、葉裏に群生し葉裏から食害するため、葉が白く透けた状態になります。大きくなると夜行動するため見つけにくく、分散し、被害が拡大します。群生している幼虫の段階で防除しましょう。

ヨトウムシ類

対処法

  • 駆除

    葉裏をチェックし、見つけたら捕殺するようにしましょう。
    多く発生している場合は、薬剤を使用ください。

ナメクジ

口器におろし金のような多数の歯のある舌を持ち、植物を削り取るように食べます。
植物が茂って湿気の多いところに多く生息しており、昼間は潜んでいて、夜になると活動します。
移動の際に粘液を出して歩行するため、這った後に白っぽく光る筋が残ります。

ナメクジ

対処法

  • 予防鉢に近寄らせないように、薬剤を鉢のまわりに散布して被害を防ぎましょう。
  • 駆除見つけたら捕殺するか、薬剤を使用してください。

よくあるご質問

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