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コマツナ(種)

基本情報

コマツナ(種)

栽培難易度

コマツナ(小松菜)は栄養価が高く、クセがなく美味しい緑黄色野菜です。定番のおひたしやサラダの他にも、漬物や炒め物、汁物の具など色々な料理に使えるところも便利です。
さらに、カルシウムと鉄がホウレンソウの2倍も入っている栄養豊富な野菜です。
そのコマツナ(小松菜)が、ベランダでとっても簡単に栽培できるってご存知でしたか?

科名 属名
アブラナ科アブラナ属
収穫までの期間
約30~60日
主な病気
モザイク病・白さび病
主な害虫
アオムシ・ヨトウムシ類・アブラムシ類
発芽適温・生育適温
15~30℃(寒さ暑さに強い)
必要な栽培スペース
プランターの周囲に約10cmほど余裕があればOK
日当たりのよい場所
水やり
晴れの日の午前中に1度
弱酸性~中性(pH5.5~6.5)

栽培スケジュール

栽培スケジュール
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準備

プランター
深さが20cm以上で横が65cm以上ある標準サイズのプランターがおすすめですが、40cmほどの小型サイズでも育てられます。
野菜用の培養土
市販の「野菜用培養土」を使うと手間がかからず、プランターに入れるだけなので簡単です。
化成肥料
元肥タイプを使用しない場合に化成肥料を土10L当たり10~20gをよく混ぜ合わせればOKです。また、生育中の肥料として使用します。
底石用の軽石+ネット袋
水はけをよくするためにプランターの底に入れます。その際、ネット袋があると片付けの際楽なので、ネットに入れて底に浅めに敷きます。
防虫ネット
害虫対策

種まき

植え付けのタイミング

コマツナ(小松菜)は年中育てることのできる野菜なので、家庭菜園でも大人気です。種まきの適期も長く3~10月。
コマツナ(小松菜)は寒さにも強く、暑さにも強いですが、初心者には、害虫の影響が少なく育てやすい秋まき(9月~11月頃)をおすすめします!

プランターの準備

プランターに、「鉢底石」を底が見えなくなるまで入れ、その上に市販の「野菜用の培養土」を入れましょう。水やりの際に土が流れ出ないようにするため、培養土はプランターいっぱいに入れずに、フチから2~4cm程度余裕を残して入れます。土を入れる目安は、プランターの7分目ほどです。

植え付け方

プランターの準備ができたら、事前に準備した種をまきましょう。
まき方は、「スジまき」です。
「スジまき」とは、割り箸や支柱などを使って3~5mmほどの浅い「まき溝」を作り、その溝に種をまく方法です。
60cmの標準サイズのプランターであれば、10~15cm程度空けて2列にまくのがベストです。

種は1cm間隔になるようにまきます。種をまいたら、土を1cm程度かぶせ、上から軽く手で押さえて種を固定しましょう。5~7日程度で発芽します。

種は普通にばらまいてもOKですが、スジまきにすることで、害虫を発見しやすい、肥料が与えやすいなどのメリットがあります。

生育を揃えるために、溝の深さを同じにするのがコツです。また、長く楽しむために、1列だけ種まきのタイミングを1週間ずらすのもおすすめです。

水やり

種を土に植え終わったら、プランターから水が流れ出るくらいたっぷりと水やりを行いましょう。以降は、晴れの日の午前中に1度水をやり、日が落ちる頃に葉が乾いている状態にするのが、病気を防ぐためにもいいです。

栽培

1. 間引き

間引きとは、密集している苗を一部だけ残して、残りを取り除く作業のことです。間引くことで栄養バランスがよくなり、健全なのびのびした株が育ちます。
コマツナ(小松菜)の発芽が揃ったら1回目の間引きを行うタイミングです。下記のような形の悪い苗を間引いて株間を3cm程度にします。
  • 葉と葉が触れ合っているもの
  • 一番背の高いもの
  • 茎が細くてヒョロヒョロなもの
  • 葉の形が悪いもの

株が密集している時に、土から根ごと摘み取ってしまうと周りの株を痛める原因になるので、ハサミで丁寧にカットしましょう!

コマツナ(小松菜)は生育期間が短いので、本葉が3~4枚程度になったら、2回目の間引きをするといいでしょう。株間の目安は5cm程度です。上から見た時に、千鳥状に間引くとより大きく育ちやすいです。

ポイント

間引いたコマツナ(小松菜)もおいしく食べられます!

2. 追肥

苗が育ってきてから肥料を与えることを追肥といいます。大きく育てるために、追肥をして栄養を与えましょう。

2回目の間引きの後に追肥を行います。化学肥料10g程度を条間にまきましょう。周辺の土と軽く混ぜ、株元に寄せて完了です。生育期間が短いので、追肥はこの1回だけで、その後行う必要はありません。

また、高さが10cm以上に育ったら、10日に1度くらいの割合で、水やりの際に液体肥料を施すといいでしょう。

収穫

タイミング・収穫方法

種を植え付けてから、草丈が10cmくらいに育つと、間引きを兼ねて収穫ができます。
草丈が20cmくらいに育ったら、間引きをしなかった株も根元の土をおさえて大きなものから抜き取って収穫してみましょう!
草丈30cmになったら全て収穫するのがよいでしょう。
コマツナ(小松菜)は大きく育てすぎると、味が落ちてしまうので、収穫適期を見逃さないようにするのがコツです。
コマツナ(小松菜)は20cmをこえたあたりから急激に成長するので、注意するようにしましょう。

病気

コマツナ(小松菜)は葉が柔らかくて美味しいので、虫にも大人気。しかし、せっかく元気に育っても食害されたり、病気になってしまっては台無しですね。
病気には比較的強いので、ちゃんと対策すれば、食害もなく大きく健康な葉に育ちます。

モザイク病・白さび病

モザイク病
葉は小さくなり、葉脈が湾曲し、ねじれたり表面が凸凹になる。
アブラムシによって媒介される病気です。

白さび病
葉の表面や茎に白色不整形の浮腫性病斑が出る。表皮がやぶれると粉状の胞子が飛散する。
晩秋から早春にかけて多く発生する病気です。病原菌は飛散して空気伝染します。10~11月、また春の多雨の年に多く発生します。

対処法

  • 予防

    一度栽培した土での連続栽培をさけ、新しい土で育てること、多湿をさけることが病気を防ぐ基本です。排水を良くする土作りをしっかりしておけば、病気の発生を防ぐことができます。

    また、食害性害虫がウイルスを媒介するので防虫ネットをかけてひもで固定すると、害虫対策になります。

害虫

コマツナ(小松菜)の主な害虫は、アブラムシ類やアオムシ、ヨトウムシ類などです。

アブラムシ類・アオムシ・ヨトウムシ類

アブラムシ類はパッと見つけにくいため、葉裏や茎の確認をしっかりするようにしましょう。特にアオムシやヨトウムシは食欲が旺盛で、せっかく育った葉を全部食害される恐れがあります。天敵の少なくなった9月~10月あたりは、特に注意しましょう。

アブラムシ類
葉や茎に群集し、植物の汁を吸う。ウイルス病を媒介する。

アオムシ
葉表に大きな穴があくほど。多発すると葉脈を残して食べつくす。

ヨトウムシ類
夜行性で夜の間に葉を食害する。葉を食べつくす可能性がある。

対処法

  • 予防

    防虫ネットをかける。
    薬剤を散布する。
    見つけ次第捕殺する。
    防虫ネットをかける時のポイントは、あらかじめ葉裏や土などに害虫がついていないことを確認することです。また、防虫ネットをかけても、ネットを固定するひもがゆるんでいると隙間から入り込むことがあります。

  • 対処

    必要なときは薬剤で処理し、害虫を見つけた場合は早めに駆除するのが大切です。

よくあるご質問

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