アース製薬

  • facebook
  • LINE

エケベリア(多肉植物)

基本情報

エケベリアはベンケイソウ科エケベリア属の多肉植物で、メキシコなど中南米が原産です。まるで花びらのように広がる肉厚な葉が特徴で、秋には紅葉も楽しめます。
品種が多く、室内でも気軽に育てられるので、人気のある多肉植物です。ただし同じエケベリアでも、種や品種によって特性も見た目もさまざま。栽培の難易度も違ってきますので、自分に合ったお気に入りの一鉢を見つけてみてください。

エケベリア(多肉植物)

日当たり・光

エケベリアは風通しが良く、日当たりの良い場所を好みます。一年を通して、明るい場所で育てましょう。
屋内でも屋外でも育ちます。ただし高温多湿に弱いので、真夏は直接雨に当たらないようにし、遮光して直射日光を避けるようにしてください。

温度

ある程度の耐寒性はありますが、雪や霜には当たらないように管理しましょう。冬に最低気温が5℃を下回るようになったら、室内の明るい場所に取り込むようにしてください。
冬の夜間は室内でも窓際など冷え込む場所があるので、朝晩は暖かさを重視して場所を移動させましょう。

育て方

1. 水やり

エケベリアは春と秋に成長するので、春と秋には土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
一方で梅雨明けから夏と、冬の休眠期には水やりは控え、乾燥状態を保つようにします。夏の暑さで乾燥している場合は少量の水を与えることも必要ですが、基本的に夏・冬の休眠期には水やりを控えて根腐れや温度障害を防ぎましょう。

2. 肥料

基本的に必要ありませんが、植え付けか植え替え時に緩効性化成肥料を少量与えるのは良いでしょう。
生育を促すなら、春と秋の生育期に液体肥料を少量施します。休眠期である冬には施しません。

3. 栽培環境と栽培のポイント(増やし方含む)

4月から6月頃までの春と、9月から11月の秋によく成長します。この生育期間中ならいつでも植え付けできますが、苗に負担がかからないようできるだけ生育期初期に行います。混みあっている株は株分けし、茎が伸びていたら剪定しましょう。分けた株や剪定した茎は、株分けや挿し木用として活用できます。

多肉植物は次の方法で増やすことができます。

挿し木

伸びてしまった茎は剪定し、切った茎で挿し木ができます。
切った茎は、切り口の部分を乾燥させるため、1~2週間ほど置いておきます。
切り口が乾燥したら新しい土に挿し、2週間ほど経ってから水を与えます。

挿し木

葉挿し

取った葉を土に挿す方法です。落ちたり取れたりした葉で、キレイなものは葉挿しに使えます。
葉挿しにするときは、葉挿しする葉を、付け根が軽く土に埋まるように置きます。
1~2週間ほど経ってから水を与えます。

葉挿し

株分け

大きく成長したものであれば、根ごと株分けをして増やすこともできます。
鉢から株を抜き、根から土を取り除いて、手で株を分けます。
根が詰まっているようなら、株を傷つけないよう丁寧にハサミで切り離します。
根の部分を乾燥させてから、植え付けましょう。根付くまでは水やりは不要です。
植え付けから2週間以上経ってから水を与えます。

株分け

4. 植え替えのポイント

エケベリアの植え替えは、春か秋の暖かい日に行いましょう。
見た目ではわかりにくいですが、エケベリアは根の成長が早いので、土の中で根詰まりしていることも。最低でも2〜3年に一度は、ひと回り大きいサイズの鉢に植え替えるようにしてください。
根が込み合っているようなら根をほぐし、古くなって黒ずんでいる部分をハサミで丁寧にカットしておきましょう。
植え付け後、1週間から10日後に水やりをします。

用意するもの
  • 現在のものよりもひと回り大きな鉢 または好きな鉢
  • 多肉植物(サボテン)の土
  • 底石
  • 底あみ
株分け
  • 鉢の底穴に底あみを置きます。

    鉢の底穴に底あみを置きます。

  • 底石を、底あみが隠れるぐらい入れます。

    底石を、底あみが隠れるぐらい入れます。

  • 鉢に多肉植物(サボテン)用の土を3分の2程度いれます。

    鉢に多肉植物(サボテン)用の土を3分の2程度いれます。

  • 大まかに配置を決めて、土を足します。

    大まかに配置を決めて、土を足します。

  • すき間にしっかり土が入るように、鉢沿いの土を抑えて入れていきます。

    すき間にしっかり土が入るように、鉢沿いの土を抑えて入れていきます。

害虫

アブラムシ類

体色は黄緑色のものから黒褐色まで多様だが、黄緑色のものが多い。
植物の新芽に好んで寄生し、口針を幼枝の先端部や茎、根などに差し込んで汁液を吸います。ウイルス病を媒介することもあります。

アブラムシ類

対処法

  • 駆除

    植え付け時にも成育途中に使える、いやなニオイがしない土にまくタイプの殺虫剤の使用がおすすめです。

ハダニ類

ハダニ類は0.5mmと非常に小さく、主に葉裏に寄生しています。梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になります。雌は交尾しなくても産卵することができるため、一匹いればどんどん増えていきます。また、クモの仲間なので、クモと同様に糸を出します。
葉裏に寄生して汁を吸うため、葉に針先でつついたような白い小斑点ができます。数が多くなると白くカスリ状にまとまって見えます。
被害が進行するに従って葉色は悪くなり、草花や野菜では落葉して枯れることもあります。

ハダニ類

対処法

  • 駆除

    ハダニ類は小さい虫のため、見えないという人もいます。そういった場合、おかしいと思う葉裏に白い紙を置いてみて、息を吹きかけた時に動き回る小さな虫がいたらハダニ類です。糸が絡んでいるときもハダニ類の可能性があります。
    駆除する場合は、水で流すことが可能です。葉の裏側まで洗い流すように勢いよく水をかけましょう。
    多く発生している場合は、薬剤を使用ください。

カイガラムシ類

非常に種類が多く、そのため、被害の状態も様々です。
多くの種類は成虫になると足が退化して、貝殻に似た殻や綿のようなものを被っています。移動するのは主にコナカイガラムシ類で体の表面に粉状のものをつけています。
枝、幹、葉裏などに群生して吸汁し植物の生育を妨げます。排泄物がすす病を誘発することもあります。

カイガラムシ類

対処法

  • 予防風通しをよくする。古い枝は剪定する。
  • 駆除見つけたら、殻などで覆われているため駆除が難しいです。ブラシ等で葉や茎を傷めないようにこすり落としてください。

ナメクジ

口器におろし金のような多数の歯のある舌を持ち、植物を削り取るように食べる。
植物が茂って湿気の多いところに多く生息しており、昼間は潜んでいて、夜になると活動する。
移動の際に粘液を出して歩行するため、這った後に白っぽく光る筋が残る。

ナメクジ

対処法

  • 予防鉢に近寄らせないように、目立たない薬剤を鉢の下に設置して被害を防ぎましょう。
  • 駆除見つけたら捕殺するようにしましょう。

よくあるご質問

    ページトップへ