アース製薬

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ドラセナ(観葉植物)

基本情報

アフリカ熱帯地域が原産の植物であるドラセナは、室内で楽しむ観葉植物として知られています。シャープな形の葉が特長で、色や形、大きさなどバリエーションが豊富。強くて丈夫なので比較的育てやすく、園芸初心者にも人気があります。
「幸福の木」として知られているドラセナ マッサンゲアナや、「ミリオンバンブー」もドラセナの一種で、贈り物としてもよく用いられています。

ドラセナ(観葉植物)

温度

暑さには比較的強いドラセナですが、耐寒性はあまりありません。10℃を保てる環境に置かないと、寒さで枯れてしまうことがあります。冬の時期は屋内の比較的暖かい場所で管理し、屋外や窓際などの外気の影響を受けやすい場所は避けましょう。
ずっと屋内で育てていると日光不足になりがちですので、2日に1度程度は日中に明るい場所へ移動させてください。ただし直射日光には弱く葉が焼けてしまう恐れがあるので、レースカーテンや日差しよけを用いるなどして、直接日光に当たらないように気をつけてください。

育て方

1. 水やり

ドラセナは春から秋の時期に良く成長します。 水やりは土の表面を触って乾いていることを確認してから、鉢底から水が出てくるくらいたっぷりと与えます。ただし根腐れは厳禁ですので、鉢底から出た水が鉢皿に溜まったままにならないよう注意してください。
冬は休眠するので、ドラセナが成長する時期に合わせて水やりするのがポイントです

2. 肥料

肥料を与えるなら、生育期である春から秋の時期がベストです。観葉植物用の肥料が販売されていますので、それを使用するのが良いでしょう。
与える肥料は固形肥料と液体肥料のどちらでも大丈夫ですが、液体肥料の場合は濃度に気をつけて希釈して与えましょう。

3. 栽培環境と栽培のポイント(増やし方含む)

  • 生育環境春から秋の暖かい季節は、屋外の日当たりの良い場所で栽培が可能です。
    ただし直射日光は避け、寒い時期は10℃以上の暖かい室内などで育てましょう。
  • 剪定ドラセナの葉は直立して成長しますので、ある程度まで伸びたら剪定・切り戻しを行います。
    剪定は4月~5月のタイミングがベストです。葉が混み合うと病害虫の原因になりかねませんので、風通しを良くしておきましょう。

4. 植え替えのポイント

ドラセナの根が鉢から飛び出していたり、鉢いっぱいに回っているようであれば植え替えをします。
タイミングは2年に1回程度、5月~7月頃が最適です。
植え替える鉢は株の大きさに対して、1~2回りくらい大きいものが良いでしょう。
水はけの良い土を使って植え替え、鉢底にはしっかりと鉢底石を入れてください。植え替えたらたっぷり水をあげましょう。

方法

用意するもの
  • 現在のものよりもひと回り大きな鉢 または好きな鉢
  • 観葉植物の土
  • 底石
  • 底あみ
ドラセナ_植替①
  • 鉢の底穴に底あみを置きます。

    鉢の底穴に底あみを置きます。

  • 底石を、底あみが隠れるぐらい入れます。

    底石を、底あみが隠れるぐらい入れます。

  • 鉢に培養土を浅めに入れます。

    鉢に培養土を浅めに入れます。

  • 観葉植物の鉢の底から根が出ていたら、切ります。

    観葉植物の鉢の底から根が出ていたら、切ります。

  • 観葉植物を鉢から取り出します。抜きにくいときは、鉢のフチを軽くたたいてみてください。

    観葉植物を鉢から取り出します。抜きにくいときは、鉢のフチを軽くたたいてみてください。

  • 根を軽くほぐします。

    根を軽くほぐします。

  • 新しい鉢に入れます。隙間があると根がはらず枯れる原因になるので、土をしっかり入れてください。

    新しい鉢に入れます。隙間があると根がはらず枯れる原因になるので、土をしっかり入れてください。

  • 最後に水をたっぷりあげてください。

    最後に水をたっぷりあげてください。

害虫

アブラムシ類

体色は黄緑色のものから黒褐色まで多様だが、黄緑色のものが多い。
植物の新芽に好んで寄生し、口針を幼枝の先端部や茎、根などに差し込んで汁液を吸います。ウイルス病を媒介することもあります。

アブラムシ類

対処法

  • 駆除

    発生したら農薬を使って早めに退治。室内栽培なら食品原料生まれのスプレーがおすすめ。

ハダニ類

ハダニ類は0.5mmと非常に小さく、主に葉裏に寄生しています。梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になります。雌は交尾しなくても産卵することができるため、一匹いればどんどん増えていきます。また、クモの仲間なので、クモと同様に糸を出します。

葉裏に寄生して汁を吸うため、針先でつついたような白い小斑点を生じます。数が多くなると白くカスリ状にまとまって見えます。被害が進行するに従って葉色は悪くなり、落葉して枯れることもあります。

ハダニ類

対処法

  • 駆除

    ハダニ類は小さい虫のため、見えないという人もいます。そういった場合、おかしいと思う葉裏に白い紙を置いてみて、息を吹きかけた時に動き回る小さな虫がいたらハダニ類です。糸が絡んでいるときもハダニ類の可能性があります。
    駆除する場合は、樹木類に適用がありハダニを退治できる農薬がおすすめ。食品原料生まれのスプレーなら室内栽培でも使いやすいです。

カイガラムシ類

非常に種類が多く、そのため、被害の状態も様々です。
多くの種類は成虫になると足が退化して、貝殻に似た殻や綿のようなものを被っています。移動するのは主にコナカイガラムシ類で体の表面に粉状のものをつけています。
枝、幹、葉裏などに群生して吸汁し植物の生育を妨げます。排泄物がすす病を誘発することもあります。

カイガラムシ類

対処法

  • 予防風通しをよくする。古い枝は剪定する。
  • 駆除見つけたら、殻などで覆われているため駆除が難しいです。ブラシ等で葉や茎を傷めないようにこすり落としてください。

キノコバエ

土の中の有機物(堆肥等)に生息し、特に春と秋に多く発生します。
腐敗した植物・朽木・樹皮を摂食するため、観葉植物やプランターの周りでよく目にします。

キノコバエ

対処法

  • 予防コバエ用の粘着捕獲着器を設置したり、コバエよけ効果のある薬剤を散布しておいたりして予防しましょう。
  • 駆除コバエに効果のある駆除剤を使用してください。

ナメクジ

口器におろし金のような多数の歯のある舌を持ち、植物を削り取るように食べる。
植物が茂って湿気の多いところに多く生息しており、昼間は潜んでいて、夜になると活動する。
移動の際に粘液を出して歩行するため、這った後に白っぽく光る筋が残る。

ナメクジ

対処法

  • 予防鉢に近寄らせないように、目立たない薬剤を鉢の下に設置して被害を防ぎましょう。
  • 駆除見つけたら捕殺するようにしましょう。

よくあるご質問

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