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ウメ(梅)

基本情報

ウメ(梅)

栽培難易度

日本人に古来から親しまれてきたウメ(梅)。早春に赤や白の香り良い花を咲かせるだけでなく、実は梅干しや果実酒などにして楽しむことができます。育てるのは難しいように感じるかもしれませんが、鉢植えでも日当たりと水はけの良い場所であれば元気に育ちますよ。

科名 属名
バラ科サクラ属(アンズ属)
主な病気
うどんこ病
主な害虫
アブラムシ類・カイガラムシ類・カメムシ類
生育環境
日当たりと水はけの良い場所
ポイント
用途に合った品種を選ぶこと。
弱酸性(pH5.5~6.5)

栽培スケジュール

栽培スケジュール
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準備

種類の選び方

実を収穫するなら、「花ウメ」ではなく「実ウメ」の品種を選びましょう。
基本的には、異なる2つ以上の品種を同時に育てた方が、実がつきやすくなります。

植え付け

  • 植え付け時期植え付けの適期は12~3月です。芽吹き前までに行いましょう。
  • 市販の花と野菜の培養土を活用するか、赤玉土に腐葉土を混ぜたものを用います。8号のスリットの入った鉢を用意し、鉢底から3分の1ほどまで培養土を入れ、その上の中心部に根鉢を崩して根を広げ苗をまっすぐ入れます。
  • 長い根があれば、切りそろえてください。
    接木苗の場合は、接木の部分が埋まらないよう、浅植えにしてください。植え付け後は、支柱を立てます。
    その際、苗木の長さを50cm(接ぎ木部分から高さ40cm程度)の所で切り、切り戻しをします。最後にたっぷり水をあげてください。

    初心者は鉢植えのものを購入すると育てやすいです。

育て方

1. 水やり

土の表面が乾いたら、たっぷりと底から水が出るまであげてください。

2. 肥料

植え付け時に元肥として有機肥料か化成肥料を施し、その後は開花後に化成肥料を株元に追肥します。12月には、有機肥料を使うことをおすすめします。

3. 栽培環境と栽培のポイント

  • 生育環境日当たりと水はけの良い、肥沃な土でよく育ちます。
  • 剪定ウメは成長が早いので、日当たりを良くするために6~7月(夏季剪定)と12~1月(冬季剪定)の年2回、剪定して不要な枝を取り除きましょう。

4. 収穫

6月中旬~7月中旬が適期。梅酒用には果実が青いうちに収穫し、梅干し用には果実が黄色く色づいた頃に収穫しましょう。

5. 植え替えのポイント

12~2月にひと回り大きな鉢に植え替えます。毎年の必要はなく、状態を見て2~3年に1度行ってください。

病気

うどんこ病

葉が小麦粉をふりかけたようになる病気で、白いカビ(糸状菌)の発生が原因です。菌糸を植物の組織の中にのばして栄養分を吸収し、進行すると、葉がねじれて萎縮、ひどい場合には葉が黄化して枯れます。
伝染するため、早めに防除する必要があります。

対処法

  • 予防湿度が低くても発病するため、日当たりや風通しをよくします。
    特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
    長期間予防するには薬剤を使用します。
  • 対処症状が軽い場合は感染した葉だけちぎって様子を見ます。ちぎった葉は必ず廃棄することが重要です。
    症状が出た葉は元には戻りませんが、薬剤を使うことで病気の進行を止めることができます。

害虫

アブラムシ類

体色は黄緑色のものから黒褐色まで多様ですが、黄緑色のものが多いのが特徴。
植物の新芽に好んで寄生し、口針を幼枝の先端部や茎、根などに差し込んで汁液を吸います。ウイルス病を媒介することもあります。

アブラムシ類

対処法

  • 予防薬剤を散布する。
    特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのもおすすめです。
  • 駆除数が少ない場合は、セロハンテープなどで取り除きましょう。
    多く発生している場合は、薬剤を使用ください。

カイガラムシ類

非常に種類が多く、そのため、被害の状態も様々です。
多くの種類は成虫になると足が退化して、貝殻に似た殻や綿のようなものを被っています。移動するのは主にコナカイガラムシ類で体の表面に粉状のものをつけています。
枝、幹、葉裏などに群生して吸汁し植物の生育を妨げます。排泄物がすす病を誘発することもあります。

カイガラムシ類

対処法

  • 予防風通しをよくする。古い木は剪定する。
  • 駆除見つけたら、殻などで覆われているため駆除が難しいです。ブラシ等で葉や茎を傷めないようにこすり落としてください。

カメムシ類

対処法

カメムシ類は1.5cmくらいの小さな虫です。色は褐色のものや緑色のものなど、種類によって異なります。汁を吸うことで植物に害を与えます。

カメムシ類

対処法

  • 予防防虫ネットをかける。
  • 駆除数が少ない場合は、セロハンテープを利用するか、割り箸などでつまんで取り除きましょう。
    多く発生している場合は、早めに薬剤で駆除するようにしましょう。

よくあるご質問

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