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植え付けから剪定、飾り方まで。
初夏の花、アジサイ(紫陽花)の楽しみ方。

初夏の花の代名詞とも言えるアジサイ(紫陽花)。小さな花が集まって、丸い花の形を作っている姿がとてもかわいいですよね。ピンクのアジサイの花言葉が「強い愛情」「元気な女性」ということから、近年では母の日に贈る花としても人気があるそうです。色も大きさも種類豊富なアジサイの、育て方と楽しみ方の一例をご紹介します。

野菜・花・果樹 育て方2019/06/20

アジサイ(紫陽花)の基礎知識と育て方

意外に古い!アジサイの歴史。

紫・ピンク・青・白などの鮮やかな花を咲かせるアジサイ。実は花びらのように見えるものはガクの部分で、花では無いことをご存じでしたか?花のように見える部分も装飾花(そうしょくか)で、実際の花はガクの無い小さな部分なります。アジサイの花を見かけたら、近づいてよく見てみてくださいね。

もう一つ、意外と知られていないのはアジサイの原産地が日本であるということ。今から1200年以上前の和歌集「万葉集」にも、この花は登場しています。現在の色鮮やかで大きなアジサイは、海外で長い期間を経て品種改良されたものが大半です。日本原産のアジサイがヨーロッパに渡ったのは、江戸時代末期のこと。日本に近代医学を伝えた医師シーボルトは熱心なプラントハンターでもありました。アジサイに特に深い関心を寄せた彼は、植物に関する著書「日本植物誌(フローラ・ヤポニカ)」を1835年~1870年にかけて30冊分を刊行。これによって日本のアジサイが紹介され、アジサイの学名が増えることに繋がったと言われています。

アジサイの植え付けと育て方

アジサイは耐陰性があるので日光の少ない日陰でも生育でき、病気にかかりにくいのが特徴です。半日陰でも育ちますが、花つきをよくするには適度に日が当たる場所で育てましょう。アジサイの苗は1年中購入できますが、植え付けは冬の落葉期である11月から3月頃に行います。ただし、花が咲いている苗を購入した場合は、開花後の9月の植え付けがおすすめです。
地植えにも適していますが、ここでは鉢植えの方法をご紹介します。

用意するもの

  • プランター:苗ポットよりも一回りから二回りほど大きなプランターや鉢
  • 底石:ネットに底石となる軽石を入れておく
  • アジサイの苗:色や形など好みのもの
  • 土:水はけの良い土を選ぶこと

植え付ける土は市販されている培養土を使うと便利です。アジサイの花は酸性の土で青、アルカリで赤になる傾向があります。用土や肥料を工夫して花色をコントロールすることも可能です。

  1. 用意したプランターに底石となる軽石を入れておき、その上に培養土を入れて苗と同じぐらいの穴をあけておきます。
  2. アジサイの苗をそのままポットごとひっくり返し、苗の部分を指で挟んでゆっくりポットをはずします。根はなるべく触れないようにしましょう。
  3. 苗を穴の真ん中に置き、まわりの空間に土を入れていきます。上から土を軽く押しつけて、しっかり根がはれるようにします。
  4. ウォータースペースを残して整えたら、植え付けは完成です。最後にたっぷりと水をあげましょう。
  5. アジサイの水やりは、土の表面が乾いたら株元にたっぷりと底から水が出るまであげてください。冬は落葉して枝だけの状態になりますが、根は生きていますので定期的な水やりが必要です。

アジサイ(紫陽花)を楽しむために

剪定と肥料

樹木の樹形や株を整えるために行われる剪定ですが、アジサイにとって剪定は必ず必要というものではありません。成長が早い花木なので、背丈が大きくなったり、養分を次の花のために回したりする場合は、必要に応じて剪定を行ってください。
アジサイの剪定は花が終わった7月の半ばくらいに、花が咲いた所から2節下の脇芽が出ている上でカットします。10月には新芽が形成されるので、この時期以降に切ると花芽を切り落としてしまう可能性があり、注意が必要です。

肥料は、ゆっくりと長続きして効く緩効性の肥料がおすすめ。3月頃までに寒肥として、固形肥料を施しましょう。花後は液体肥料を2週間に1度の頻度で与えますが、真夏の施肥は避けましょう。

アジサイの病害虫対策

湿度と気温の高くなる4月から10月頃までの期間は、次のような病害虫に注意が必要です。

うどんこ病

葉に斑点ができ、白っぽいカビのようなものが生えてくる病気です。症状が軽い場合は感染した葉だけをちぎって、しばらく様子を見ます。症状が進行すると、暗紫色に変化します。うどんこ病になった箇所は元通りにはなりませんが、初期段階で対応することで被害の拡大を抑えることができます。また樹木のうどんこ病に効果のある殺虫殺菌剤や、特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布しておくと、発生の予防に効果的です。

灰色かび病

カビ(糸状菌)が原因でできる病気で、葉の緑が黒くなったり、花が褐色になってシミのような病斑ができます。灰色かび病をみつけたら、発生初期は症状が出た部分を排除して様子を見ましょう。症状が広がる場合はできるだけ早く薬剤を使用します。発生の予防としては、日当たりや風通しを良くして、特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。

カイガラムシ類

カイガラムシ類は貝殻に似た殻や綿のようなものを被っていたり、体の表面に粉状のものをつけていたりと、見た目は様々。枝、幹、葉裏などに群生して吸汁し植物の生育を妨げます。殻などで覆われているため駆除が難しいので、見つけたらブラシ等で葉や茎を傷めないようにこすり落とします。古い枝を剪定したり、風通しを良くしたりしておくことで、ある程度は予防できます。

ハダニ類

非常に小さく、主に葉裏に寄生する虫です。梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になりますので、あらかじめ特定防除資材の「酢」が原料の製品を予防として散布しておくと良いでしょう。ハダニ類は発生数が多くなると白くカスリ状にまとまって見え、被害が進行するに従って葉色が悪くなって枯れることもあります。駆除する場合は、手で捕殺しなくても、水で流すことが可能です。葉の裏側まで洗い流すように勢いよく水をかけましょう。

花を飾ろう

花木の開花をそのまま楽しむのも良いですが、切り花として室内で活けてアレンジを楽しんでみませんか。剪定を兼ねて切れば、木の栄養を次の花に回すことができるので一石二鳥。花を長持ちさせるためには、①よく切れるハサミでカットする、②花器を清潔に保つ、③毎日水を取り替える、といった細やかなケアを欠かさずに。また、茎の切り口をたっぷりの水の中で切る「水切り」をすると、さらに効果的です。この時、切り口が斜めになるようにカットし、切ったあとはそのまま水の中に30分ほど浸けておくことがポイントです。

アジサイは、花の色や形の種類が豊富なことも魅力の一つ。咲いてから枯れるまでの間に様々な色合いに変化する「秋色アジサイ」と呼ばれる西洋アジサイは、その落ち着いた風情のある色合いで人気があります。秋まで楽しめる秋色アジサイはドライフラワーにも適しています。しばらく活けて楽しんだ後に頭を下にして吊り下げておけば、1週間程度で完成しますので、興味がある方は試してみてくださいね。

いかがでしたか?意外と奥深いアジサイの世界。種類豊富な中から、あなたの好みを探してみてくださいね。

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