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食べられる花「エディブルフラワー」って?
華やかに彩る食用花の活用法。

おしゃれなカフェやレストランで、サラダやお菓子にカラフルなお花が添えられているのを見たことはありませんか?その花、飾りとしての役割はもちろん、美味しく食べることができる食用花「エディブルフラワー」かもしれません。実は私たちの身近にある植物の中にも、エディブルフラワーになる種類があるんですよ。華やかに食卓を彩ってくれる「エディブルフラワー」の基礎知識と活用方法について、ご紹介しましょう。

ガーデニングの楽しみ方2018/08/09

エディブルフラワーの基礎知識

エディブルフラワーと鑑賞花の違い

エディブルフラワーとは「Edible =食べられる」「Flower=お花」、つまり『食べられるお花』を意味しています。大前提は、食用として毒性がなく、生でも食べられる種類の花であること。庭でよく育てられている植物の中にはスイセン、アジサイ、クリスマスローズなど、毒性を持つものがありますので注意しましょう。春先に「ニラによく似たスイセンの葉を食べて、中毒症状を起こしてしまった」…なんてニュースが取り上げられたことも。お家で育てる際には、毒性のある植物とは分けて育てることが必要です。
次に、鑑賞用ではなく食用として育てられた花を使うこと。エディブルフラワーとして販売されている花は無農薬か低農薬で育てられていますので、すぐに使いたい場合はそちらを活用しましょう。自分で育てる場合は、エディブルフラワー専用の苗や種を購入して、食用の花にも使えるお酢で作られた特定防除資材などで病気や害虫を予防するのがおすすめです。

ヨーロッパではハーブや野菜と共に、エディブルフラワーも日常的に使われています。意外かもしれませんが、野菜と同じようにビタミンや食物繊維を含んでいて、とってもヘルシーな食材なのです。

エディブルフラワーの使い方

エディブルフラワー=食用花は、実は日本でも古くから活用されていました。日本でよく見られる食用花には、お刺身に添えられていたりお浸しに使われる「菊(キク)」や、胡麻和えなどでいただく「菜の花(ナノハナ・アブラナ)」があります。天ぷらや蕗味噌の材料である「蕗の薹(フキノトウ)」はフキの若い花茎ですし、桜の花を塩漬けにした「桜茶」は、御祝い事の席でよく飲まれています。そう考えると、エディブルフラワーは、意外と私たちに身近な存在と言えますね。

エディブルフラワーとしてよく知られている花には、「ナスタチウム(ナスタチューム)」「ナデシコ」「マリーゴールド」「パンジー・ビオラ」などがあります。美しい形と鮮やかな色合いを生かすには、生でサラダや料理に添えて使うのが◎。またケーキやスイーツのプレートに添えれば、それだけで華やかな雰囲気になりますよ。ホームパーティーでおすすめしたいのは、エディブルフラワーをアイスキューブにしてドリンクに活用する技。写真映えすること間違いなしです!

ちょっと手間をかけるなら、ドライフラワーや砂糖漬けなどの加工はいかがでしょうか。生花は冷蔵保存で数日しか持ちませんが、加工しておけば長期の保存が可能になります。ドライフラワーや砂糖漬けした花は、紅茶に入れたり、お菓子に使ったりして活用しましょう。

エディブルフラワーを育てよう

①ナスタチウム(ナスタチューム)

育てやすく、食用花として活用しやすい「ナスタチウム(ナスタチューム)」はおすすめです。エディブルフラワーの育て方は、基本的には一般的な花の育て方と一緒です。アブラムシなどの害虫が心配なら、予め食品成分であるお酢を使った予防剤を活用すると良いでしょう。

栽培

3月下旬から4月の中旬が種まきの適期です。エディブルフラワー用の苗の植え付けは5月下旬頃までに。

  1. 種は一晩水に浸けて、発芽しやすくしておきます。プランターに元肥入りの草花用培養土を入れ、種を15cm間隔でまいたら1cmほど土をかけます。
  2. 日当たりと風通しの良い場所で育てます。乾燥を好む植物なので、水やりは土の表面が乾いてからたっぷりと、が基本です。花が咲く頃になったら2週間に一度、液体肥料を与えましょう。
  3. 夏の暑さで株が弱ってくる7月中旬頃に、草丈を1/2の高さで切り戻ししておくと、秋にまた花を咲かせることができます。

ナスタチウムは花だけでなく、葉・茎・果実も食べられるすぐれもの。ピリリとした辛みが味のアクセントになるので、グリーンサラダでよく使われます。黄色~オレンジのビタミンカラーはとても目立つので、パスタなどに一輪添えるだけでパッと華やかな印象になりますよ。

パンジー・ビオラ

花の色が多くて見た目もかわいい、パンジー・ビオラを育ててみましょう。この2種は形がよく似ていますが、花びらが5cm以上になるパンジーに対して、ビオラは4cm以下。色や大きさなど、好みで選びましょう。

栽培

8月下旬から9月の上旬が種まきの適期です。発芽温度は20℃と低め。

  1. 卵のパックやセルトレーのような小分けされている容器に、培養土を入れます。種が重ならないようにまいたら、薄く土をかぶせます。発芽するまでは、霧吹きで水やりをし、日陰で管理しましょう。
  2. 発芽したら、日当たりと風通しの良い場所に移動させます。本葉が3~4枚出る頃になったら、元肥入りの草花用培養土を入れたプランターに植え替えましょう。
  3. 水やりは土の表面が乾いてからたっぷりと。3月頃までは、10日に1回液体肥料を与えるか、1ヵ月に1回固形肥料を与えましょう。長期間花を楽しめますが、実をつけると栄養を取られてしまうため、枯れた花はこまめに摘み取ります。

育て方はこちら

黄色や紫など色の種類が多く、単色の他に複数色を持つ花もあり。花のサイズも小さいので、そのままサラダやスイーツの飾りとしてよく使われます。味はクセが少なくあっさりとしていて、料理に合わせやすいのもポイントです。

色とりどりのエディブルフラワーで華やかに彩られた食卓は、見ているだけで食欲だけでなく気分も盛り上げてくれますね。いかがでしたか?普段の食事でも気軽に、食用花=エディブルフラワーを、ぜひ取り入れてみてください。

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