ツツジの葉が白くかすれてしまうのは、なぜですか。
つつじ類の花木・庭木に発生しやすい、ツツジグンバイによる被害ではないでしょうか。成虫のサイズは体長約3~5mmで、相撲で行司さんが持つ軍配に似た形の翅を持っています。葉裏に寄生し、細長い口で吸汁するため、その部分の色が抜けて葉の表側が白くカスリ状になります。幼虫や成虫が葉裏に寄生するため、排泄物がついて、葉裏には黒い斑点が残ります。葉裏に黒い斑点がない場合にはハダニ類の被害かもしれません。
ツツジグンバイが発生しやすい時期は4~10月で、年に3~5回、発生を繰り返します。葉裏に寄生する幼虫や成虫を潰すか、数が多い場合には、つつじ類のツツジグンバイに適用のある薬剤の使用を検討してください。また、毎年のように発生する場合には、虫が発生する前の3月頃、土にまく粒タイプの殺虫剤を使用するのがおすすめです。つつじ類には、アザレア、オオムラサキ、クルメツツジ、サツキ、シャクナゲ等が含まれます。
風通しが悪くなると発生しやすくなるため、開花が終わってから花芽がつくまでの期間に剪定しておきましょう。冬場の落ち葉も清掃し、グンバイムシをはじめとする虫の越冬場所を減らすよう努めてください。

葉裏に寄生したツツジグンバイの成虫(体長約4mm)