ミカンの葉や果実にできたカサブタのようなものは病気ですか?
淡い褐色の盛り上がったような病斑が、葉、枝、果実になどに発生している場合、かいよう病(カンキツかいよう病)の可能性があります。病斑は、初期は円形で、少しずつ拡大してコルク化していき、盛り上がって褐色のカサブタ状(かさぶた状)になります。
品種によって発病しやすいものと発病しにくいものに分かれます。温州ミカンは比較的この病気には強いのですが、ネーブルオレンジ、ナツダイダイ、グレープフルーツ、レモンなどは発病しやすいため、特に注意してください。
柑橘類(かんきつ類)の葉や枝の越冬病斑が伝染源となるため、剪定時期に病斑の多い部分は切り落としてください。
風によってできた傷口やミカンハモグリガの食害痕から感染するため、台風や強風の対策として防風ネットを活用したり、エカキムシ(ミカンハモグリガ等)を防除したりするなどの対策をしておきましょう。

かいよう病(葉の表側)

かいよう病(葉の裏側)

かいよう病(果実)

ミカンハモグリガの食害が「かいよう病」の発病を助長