パンジー・ビオラの葉裏の卵みたいな粒々は何でしょうか?
卵みたいな粒々が、楕円形で小さく、淡いクリーム色のような状態であれば、コナジラミ類の幼虫や蛹(サナギ)の可能性があります。
コナジラミ類の成虫は1~3mm前後。体色は白っぽく、翅があり飛ぶため、水やりの際にふわっと飛ぶ成虫を発見しやすいですが、卵・幼虫・蛹はさらに小さく、じっとしているため気が付きにくいです。卵から孵化した幼虫は葉裏を歩きまわり、場所を決めて吸汁を開始すると、移動しなくなります。
大量発生すると排泄物によってすす病を誘発することがあるため、春先から予防し、発生初期に退治しておくことが大切です。
コナジラミ類は寒さに弱く、25~30℃くらいを好みます。露地栽培では5~10月に発生が増えるため、その少し前、3~4月頃から予防処理しておくことがおすすめです。
卵や蛹は薬剤に強いため、幼虫・成虫の時期に退治します。一度散布しても、そのとき卵や蛹の幼虫がまた孵る可能性があるため、数度にわたり薬剤を散布することがポイントです。
また、周辺の雑草がコナジラミ類の温床となることもあるため、雑草をこまめに抜いていくようにしましょう。雑草を抜くのが大変なほど生えてしまう場合には、菜園・花壇用の除草剤の散布もご検討ください。

パンジーに寄生するコナジラミの幼虫