シロアリの見分け方を画像付きで解説!自分でも簡単にできる予防と駆除!

シロアリ
2018/08/01
シロアリの見分け方を画像付きで解説!自分でも簡単にできる予防と駆除!

住まいの木材を食害することで知られる白蟻(シロアリ)ですが、なかには黒っぽい羽アリのようなシロアリも存在します。アリとは食性も生態も異なり、どちらかというとゴキブリの仲間。知っているようで意外と知らないシロアリの生態や特徴、見分けるコツなどを学び、いざというときに備えておきましょう。

アリとシロアリの見分け方。
ヤマトシロアリとイエシロアリの違い。

シロアリを聞いたことがないという人はおそらく少数ですが、実物を見たことがない人は案外いるのではないでしょうか。シロアリとアリは色が違うだけではなく、食性も生態も異なるまったく別の虫。そのため、アリ用の毒餌剤を置いてもシロアリ駆除には効果を発揮できないのです。アリとシロアリを判別し、それぞれの特性に合わせて対策する必要があります。なかには黒っぽい羽アリのようなシロアリもいるため、プロでない方はすぐに判断できないかもしれません。そこで、アリとシロアリの見分け方のコツを画像付きでご紹介します。

アリ(羽アリ)
アリ(羽アリ)
シロアリ(羽アリ)
シロアリ(羽アリ)

住まいの中に入って食材などを運び出すのがアリ、住まいの下の湿った木材などを食い散らかすのがシロアリです。アリの触角はL字型で、シロアリの触角はよく見ると数珠のように球体が連なっています。アリの胴体にはくびれがありますが、シロアリは寸胴。最も見分けやすいと思われるのは翅(羽)で、いずれも4枚ですが、アリは後翅のほうが小さく、シロアリは前後の翅がほぼ同じ大きさ。シロアリの翅はとてもとれやすいので、もしもシロアリが棲みついている場合は、家の周辺に大量の翅が散乱している可能性が高いです。

住まいを蝕む(むしばむ)虫としてあまりに有名なシロアリですが、その多くは土壌改良において重要な役割を担う益虫。日本には22種類のシロアリが生息しており、そのうち住宅に害を及ぼすのは5種類ほどです。1匹あたりの食害はそれほどではないものの、1つの巣にいるシロアリは数万~数百万匹ほど。被害にしばらく気付かないケースも多いため、発見された際には深刻な状況になっていることも珍しくありません。続いて、被害の8~9割を占めるヤマトシロアリと、次いでよく見られるイエシロアリの見分け方を解説します。

ヤマトシロアリ(体長3.5~6mm)
ヤマトシロアリ
(体長3.5~6mm)
イエシロアリ(体長4~6.5mm)
イエシロアリ
(体長4~6.5mm)

日本のシロアリ界のツートップ、ヤマトシロアリとイエシロアリの働きアリ(職アリ)はとてもよく似ていますが、生態・生息場所は異なります。前者は浴槽や台所の床下などの湿った木材を食害しますが被害は比較的控えめで、後者は活動範囲が広く地下道から家屋全体へ広がっていき、食欲も旺盛です。

このよく似た2種類のシロアリを見分ける際は、羽アリまたは兵アリで識別しましょう。ヤマトシロアリの羽アリは黒っぽい体色で、4~5月の10~12時頃、明るい時間に一斉に飛び立ちます。一方、イエシロアリの羽アリは茶褐色で、6~7月の夕方から夜にかけて飛び立ちます。兵アリはいずれも働きアリよりやや大きめ。どちらも頭の先端にハサミを持ちますが、頭部が細長く円筒状なのがヤマトシロアリ、タマネギ型なのがイエシロアリです。

シロアリは、アンダーグラウンドのキングダム?
“シロアリ王国”で徹底される役割分担。

1つの巣には、王と女王は1匹ずつですが、卵を産むことができるのは女王だけ。兵アリや働きアリは産卵しません。そのため、シロアリの女王は頻繁に交尾し、産卵を繰り返すことによってコロニーを繁栄させ、大きな“シロアリ王国”を築き上げます。例えば、ヤマトシロアリはシロアリの中では比較的コロニーは小規模ですが、それでも1~2万程度。かなりの大所帯です。

王と女王を中心に、2~3%の兵アリ、残りの働きアリ(職アリ)で構成され、この他に幼虫とニンフ(結婚飛行に出る雄と雌のつがいでやがて羽アリになる個体)が存在します。そして、それぞれにはきちんと役割があるのです。種類にもよりますが、ヤマトシロアリの場合は1匹の王に対して複数匹の2次女王がいて、ハーレムを形成します。

ただひたすらに卵を産むことが、シロアリの女王の仕事です。卵巣が発達するにつれ、人間の妊娠のレベルよりはるかに腹部は肥大。女王の体長はヤマトシロアリで15mmを超え、イエシロアリは40mmになることもあります。兵アリの体長は3.5~6.0mmで、アリなどの外敵が来たときに守るのが仕事。ちなみに、最前線の兵アリほどお年寄りで、女王の側近は若く強い兵アリです。働きアリ(職アリ)は仕事熱心。巣を作ったり、エサをとったり、幼虫を育てたり…多岐にわたる幅広い仕事に黙々と取り組みます。

基本的に暗い世界で生きるシロアリも、一生に一度だけハネムーン(生殖活動)へと飛行開始。4月から7月にかけてシロアリの羽アリの目撃情報が増えるのは、そのためです。ただし、沖縄など温暖な地域では時期が早まり、北海道などの寒冷地では時期が遅れる傾向にあります。温度20℃以上、湿度80%前後の温暖多湿な日を選び、ハネムーン(生殖活動)へと出かけることが多いです。

あなたの家は大丈夫?
シロアリの被害に遭いやすいのはどんな住宅?

シロアリの主な栄養源は木材に含まれるセルロース。太陽の光が当たらない暗い場所、風通しが悪くジメジメした湿度の高い床下などの人間の目につかないところで湿った木材を食害します。そのため、気が付いた時には取り返しのつかない状況になってしまうことも…。特に沿岸部での被害が多く、温暖なエリアで被害が目立つ傾向にありますが、ヤマトシロアリは北海道の一部を除きほぼ全国で見られ、イエシロアリも関東から九州にかけて広く生息しています。

日本の住宅を食害するシロアリのうち8~9割を占めるのがヤマトシロアリ。このシロアリはお風呂場や洗面所、台所の床下など水回りに被害が集中します。多湿な場所の湿った木材を好み、少しずつでも確実に食害を進め、柱などの内面を空洞化してしまうのです。なかでもマツ系が大好きで、クリ・サクラ・スギ・オニグルミ・ハコネウツギなどの樹木も大好物。その他の樹木も食害します。そして、家の中に侵入するために蟻道を掘ったり、巣を作る過程で断熱材や電気コード、プラスチックやゴム類も加害します。ヤマトシロアリはイエシロアリに比べて食害の速度が遅く、被害が見えにくく、被害を受けていてもまったく気付かないことも多いです。

自宅の周辺で羽アリを発見したら危険信号。なぜなら羽アリはハネムーンへと出かける4~7月頃、群れで巣立ちますが、移動距離は数十から数百メートルほどで、それほど遠くへは行けないからです。つまり、シロアリの羽アリを見つけたり、カラダから落ちた翅(羽)が周辺にたくさん散っている場合、近くに成熟した巣がある可能性が高いということになります。

木造住宅の天敵「シロアリ」の予防と駆除方法。
自宅でも手軽にできる対策とは?

もしも住宅にシロアリによる被害を見つけてしまったら、専門業者に相談してみましょう。被害の程度にもよりますが、駆除やリフォーム(家の修理)に高額の費用が発生する可能性も…。シロアリの被害に遭わないために重要なのは、何よりも予防。それこそが、大切な住まいを守る第一歩です。家屋周辺に廃材を置かない、ウッドデッキなどの木材には薬剤を処理する、枯れた木は根ごと撤去する…などの工夫でシロアリ被害のリスクを軽減できます。

シロアリの予防と発生初期の退治は、専用の薬剤で自分でも手軽に行なうことが可能です。主に薬剤処理するのは、床下や住宅の土台、バス・トイレ・洗面台、台所など水回りの付近、花壇や屋根裏など。シロアリや羽アリが侵入しやすい場所には集中的に処理してください。

群飛してきたシロアリの羽アリに侵入されないよう、羽アリの発生が始まる前にシロアリ用の薬剤を処理しておきましょう。ヤマトシロアリの場合は4~5月、イエシロアリの場合は6~7月。シロアリは腐敗の進んだ木材に発生しやすいので、木材防腐成分と防カビ成分配合の薬剤がよりおすすめですよ。

気温の上昇と共にシロアリは活発になり、食害も進む傾向に…。地球温暖化もシロアリにとって好都合と言えるかもしれません。新築や鉄筋コンクリートなどの住宅でも決して無視できない害虫です。アリとシロアリの食性や生態の違い、シロアリの種類による生息エリアの違いを学び、それぞれに合わせてしっかりと予防・対策してくださいね。

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