知らないほうが幸せかもしれない、
ゴキブリの驚異の身体能力と繁殖力。

ゴキブリ
2017/05/31
知らないほうが幸せかもしれない、ゴキブリの驚異の身体能力と繁殖力。

2億5千年前には存在していたと言われるゴキブリは、多くの人から疎まれる嫌われ者。そんなことはお構いなしに、凄まじい勢いで繁殖していく驚異の存在です。ゴキブリをこれ以上増やさないためにも、ゴキブリの習性を学んで、ゴキブリ駆除の対策を講じていきましょう。

足が速い。チカラが強い。生命力がすごい。

ゴキブリはとても足が速く、1秒間で体長の50倍の距離を移動できます。人間の身長に換算した場合、危険を察知したゴキブリのスピードは、なんと時速300Km以上。新幹線よりも速い計算になるから驚きです。発見した際になかなか仕留められないのも頷けますね。

咬むときの強さも規格外!エサがない環境下では、強靭な咬合力を活かして共食いをはじめます。また、しばしばテレビやエアコンなど電化製品のコードをかじって漏電させたり、電化製品内に潜入してはフンや死骸が原因でショートを引き起こしたりすることも…。

そしてなんといっても、2億5千万年以上前には存在していたと言われているゴキブリは生命力が驚異的! チャバネゴキブリは世代交代のスピードが速く、致命的であるはずの薬剤量に耐えうる「抵抗性チャバネゴキブリ」が増加し、問題になっています。

足が速い。チカラが強い。生命力がすごい。 足が速い。チカラが強い。生命力がすごい。

1匹のメスが生涯に産むのは500匹前後。
繁殖力も驚異的!

なぜたくさんのゴキブリが日本にいるのか、不思議に思う方もいるのではないでしょうか。実は、食べ残しが多いことが大きな要因となっているようです。

ゴキブリのメスは1度の交尾で何度も産卵でき、そのたびに“卵鞘(らんしょう)“と呼ばれる、複数個の卵が納められているカプセルを産み落としていきます。その卵鞘がとても硬い殻に覆われているので、殺虫剤の薬剤がなかなか届きません。駆除が難しいのはこのせいで、結果としてすさまじいスピードで繁殖してしまうのです。

1匹のメスが生涯に産むのは500匹前後。繁殖力も驚異的!
卵鞘の大きさは、平均で長さ12mm・幅5mm・厚さ3mm。

一般家庭でよく見られるクロゴキブリの1卵鞘中の卵数は22~28個。産卵回数は一生に15~20回。25個入りの卵鞘を20回産卵したと仮定すると、1匹のメスが一生に産む子どもの数は500匹。考えただけで鳥肌が立ちます。

繁殖を食い止めるには、成虫のメスを駆除する必要がありますが、それも一筋縄ではいきません。なぜなら…?

メスのゴキブリは、とっても出不精。

活発に歩き回るオスに対し、メスは餌場と巣を往復するだけ。産卵中のメスはさらに“出不精”で、チョロチョロと出歩くことはほとんどありません。そのため、家で遭遇してしまったゴキブリはオスである可能性が大。しかも、1匹を確実に仕留められたとしても油断は禁物です。巣にはまだ多くの仲間たちが待っているかも…?

巣を見つけて駆除しよう思っても、ゴキブリの巣は大変分かりづらい場所にあります。狭くて、暗くて、湿気の多い場所を好むゴキブリの主な潜伏場所は、冷蔵庫や電子レンジの周辺のわずかな隙間や、エアコンの中など。人間に見つからないような場所に潜んでいるため、なかなか見つけることができません。

メスのゴキブリは、とっても出不精。

だからこそ駆除が大変で、結果的に驚異的なスピードで繁殖していきます。見つけたゴキブリがメスだった場合、死ぬ間際に産卵することもあるので要注意!“子孫を残したい”という本能があるのしょうか。ほとんどの人間はそんなこと望んでいないのに…。

神出鬼没の俊足ランナー、ゴキブリ。
どうやったら仕留められる?

ゴキブリと遭遇するときは大抵が突然で、必ずしも万全な状態で戦えるとも限りません。あなたは何を武器に勝負に挑みますか?スリッパ?それとも、丸めた新聞紙?いずれにせよ、成功率が高いかというと疑問が残ります。

逃げ足が速いゴキブリですが、基本的に視力は悪く、人間に換算すると0.1程度しかありません。それにも関わらずゴキブリがスリッパや丸めた新聞紙を避けることができるのは、空気の流れを感じとる“気流感覚毛”が発達しているためです。尻尾のようなこの“気流感覚毛”で人間が手を振り下ろしたときの風を感じとり、目の代わりである長い“触角”も活用して、俊敏に逃げてしまいます。

神出鬼没の俊足ランナー、ゴキブリ。どうやったら仕留められる? 神出鬼没の俊足ランナー、ゴキブリ。どうやったら仕留められる?

「弱点が見当たらない…」と心が折れてしまいそうになりますが、そんなゴキブリの急所となり得るのが、“気門”。ゴキブリは人間のように肺呼吸せず、気門と呼ばれる複数の穴から空気をとり込み呼吸しています。実はピカピカ黒光りしているのにも理由があって…自身のカラダを水をはじくワックスのようなもので覆うことで、気門がホコリや汚れで塞がらないようにしているのです。敵ながらあっぱれと言わざるをえません。

では、どうやったら仕留められるのか――。

いきなり現れたゴキブリを仕留める際におすすめなのは、なんといってもピレスロイド系(イミプロトリン等)の殺虫スプレー!殺虫剤の有効成分が気門に届くと、ゴキブリの神経が麻痺していわば“ショック死”のような状態になります。ご家庭にあると心強い武器となるはずです。

神出鬼没の俊足ランナー、ゴキブリ。どうやったら仕留められる?

危険をすぐさま察知し、視力が悪いのにも関わらず驚異的なスピードで逃げていくゴキブリ。殺虫スプレーを使用する際は、ゴキブリの背中ではなく、逃げ道の先の空間を狙ってください。逃げ足の速いゴキブリを先回りして、確実に仕留めましょう。

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