ナスの実の表面が傷だらけで大きくならないのはなぜですか?
肉眼では確認できないほど小さな害虫、チャノホコリダニの仕業かもしれません。初期症状としては、アブラムシ類がいないのに新しく出てきた葉が奇形になったり、水やりが足りているのに葉が巻いたりします。チャノホコリダニの発生が増えて被害が進行すると、ナスの表面が傷だらけになり、果実も大きくなりにくいです。
ナスの葉には細かい毛が生えていますが、チャノホコリダニが発生すると毛が減り、葉裏がテカテカと光沢を帯びたような褐色になります。新芽や新葉に被害が出ると収穫量も減ってしまうので、発生しにくい環境づくりを心がけましょう。
ナス以外では、ピーマン、キュウリ、イチゴ、インゲン等で発生が見られます。
チャノホコリダニは一度発生すると、毎年のように発生しやすくなる傾向にあります。主な発生時期は4~10月ですが、越冬場所を無くすためにも、作物を栽培していない期間も落葉や雑草を取り除き、菜園をキレイに管理しておきましょう。一年を通じて除草を徹底しておくのがおすすめです。

ナスに発生したチャノホコリダニの被害