ホウレンソウが徒長してしまいます。対策を教えてください。
薹立ち(とう立ち)または抽苔(ちゅうだい)とは、花芽のついた花茎が伸びてしまった状態を指します。ホウレンソウやアブラナ科の野菜で置きやすい現象の1つです。
ホウレンソウは長日植物なので、長日条件(日長が12時間よりも長い)や春先の急激な気温上昇、肥料過多によって徒長しやすくなります。春まきと秋まき、両方たのしめるホウレンソウですが、春は徒長しやすい傾向がありますので、特に注意しましょう。徒長したり花が咲いたりしてもホウレンソウは食べられますが、葉はかたくなり、風味も落ちてしまいます。
花が咲いてしまってから対策をすることはできないため、こまめに菜園を確認して、収穫時期を逃さないことが大切です。春先の不安定な気候が続いた際も成長が安定する品種を選ぶようにしましょう。また、春まきの適期から遅れてしまった際は、晩抽性のとう立ちしにくい品種を選ぶようにします。
肥料は控えすぎても、あげすぎてもダメなので、適量を心がけてください。間引きをしたタイミングで1回目の追肥を行ない、2回目以降は草丈10cmを超えてから与えます。追肥で液体肥料を与える場合も濃度が濃くなりすぎないようにしてください。

徒長してしまったホウレンソウ