アース製薬

  • facebook
  • LINE

レモン

基本情報

レモン

栽培難易度

爽やかな香りと酸味で、ジュースに料理に調味料にと大人気のレモン。寒さに弱くて温暖な気候を好みますが、丈夫で栽培しやすくそれほど手がかからないので、初心者にもおすすめの果樹です。

科名 属名
ミカン科ミカン属
主な病気
かいよう病
主な害虫
アブラムシ類、ハダニ類、カイガラムシ類、カメムシ類
生育環境
日当たりが良く温暖な場所
ポイント
耐寒性や使用用途に合った品種を選ぶこと
弱酸性~中性(pH5.5~6.5)

栽培スケジュール

栽培スケジュール
画像を拡大する

準備

種類の選び方

秋ごろから、ポット苗が販売されますので、育てやすい品種を選びましょう。1年生の接ぎ木苗なら、3年くらいでしっかり実がつくようになります。以下の品種は比較的寒さに強く、育てやすいのでおすすめです。

  • リスボン:日本で一般的に見られる品種で、比較的寒さや風に強い。酸味が強い。
  • ユーレカ:実つきが良く、トゲが少ない。香りが高く果汁が多いが、種は少なめ。
  • マイヤーレモン:トゲがなく、プランターで育てやすい。実は丸みをおびた形をしていて、酸味が少ない。

植え付け

  • 植え付け時期厳冬期を過ぎた、3月下旬~4月中旬が適しています。
  • 市販の果樹用の培養土、培養土に赤玉土か真砂土を40%ほど混ぜたものを用います。

苗より一回り大きい鉢を用意し、鉢底から3分の1ほどまで培養土を入れ、その上の中心部に根鉢を崩して根を広げ苗をまっすぐ入れます。
長い根があれば、切りそろえてください。
接木苗の場合は、接木の部分が埋まらないよう、浅植えにしてください。植え付け後は、支柱を立てます。
その際、苗木の長さを50cm(接ぎ木部分から高さ40cm程度)の所で切り、切り戻しをします。最後にたっぷり水をあげてください。

初心者は鉢植えのものを購入すると育てやすいです。

育て方

1. 水やり

土の表面が乾いたら、たっぷりと底から水が出るまであげてください。夏の水切れには注意が必要です。

2. 肥料

植え付け時に元肥として有機肥料か化成肥料を施します。その後は3月、6月、10月に、有機肥料か緩効性化成肥料を株元に追肥します。

3. 栽培環境と栽培のポイント(増やし方含む)

  • 生育環境日当たりが良く、強風が吹きつけない場所に置きます。
  • 剪定3月~4月中旬、日当たりを配慮して、ほかより長い枝、混み合った枝を付け根から切り落とし間引きます。剪定で風通しを良くすることで、病害虫の発生を抑えられます。

4. 収穫

10月~4月、大きな果実から収穫します。黄色くなり始めたらいつでも収穫できます。
熟してしまうと酸味が減り、果汁が少ないスカスカな実になってしまうので注意。

5. 植え替えのポイント

3月下旬~4月中旬にひと回り大きな鉢に植え替えます。毎年の必要はなく、状態を見て2~3年に1度行ってください。

病気

かいよう病

果実や茎、葉に、かさぶたのような褐色の斑点ができます。細菌によって発生する病気で、春から秋にかけて多く、雨や風にのって感染します。

対処法

  • 予防強い雨風にさらされないように注意しましょう。茂りすぎた枝葉は整え、風通しを良くしておくことも重要です。
  • 対処感染した部分は切り取りましょう。特に翌シーズンの発生源とならないよう、感染した枝・葉は冬の間に剪定して処分します。
かいよう病

害虫

アブラムシ類

アブラムシ類とは、植物や野菜に群生する昆虫で、体は小さく、1~4mmほどしかありません。しかし、群れになって植物を襲うので大きな被害を受けます。アブラムシ類が植物につくと、植物は汁を吸われて成長が止まり、やがて枯死します。また、アブラムシ類の排泄物にカビが発生し、葉が黒くなることもあります。さらに植物ウイルス病を媒介し、植物を全滅させるなどの被害をもたらすこともあるので、油断ができません。

アブラムシ類

対処法

  • 予防特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
  • 駆除多く発生している場合は、適用のある薬剤を使用ください。

カイガラムシ類

非常に種類が多く、そのため、被害の状態も様々です。
多くの種類は成虫になると足が退化して、貝殻に似た殻や綿のようなものを被っています。移動するのは主にコナカイガラムシ類で体の表面に粉状のものをつけています。
枝、幹、葉裏などに群生して吸汁し植物の生育を妨げます。排泄物がすす病を誘発することもあります。

カイガラムシ類

対処法

  • 予防風通しをよくする。古い枝は剪定する。
  • 駆除見つけたら、殻などで覆われているため駆除が難しいです。ブラシ等で葉や茎を傷めないようにこすり落としてください。

ハダニ類

ハダニ類は0.5mmと非常に小さく、主に葉裏に寄生しています。梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になります。雌は交尾しなくても産卵することができるため、一匹いればどんどん増えていきます。また、クモの仲間なので、クモと同様に糸を出します。

葉裏に寄生して汁を吸うため、針先でつついたような白い小斑点を生じます。数が多くなると白くカスリ状にまとまって見えます。被害が進行するに従って葉色は悪くなり、草花や野菜では落葉して枯れることもあります。

ハダニ類

対処法

  • 予防特定防除資材の「酢」が原料の製品を散布するのがおすすめです。
  • 駆除ハダニ類は小さい虫のため、見えないという人もいます。そういった場合、おかしいと思う葉裏に白い紙を置いてみて、息を吹きかけた時に動き回る小さな虫がいたらハダニ類です。糸が絡んでいるときもハダニ類の可能性があります。
    駆除する場合は、手で捕殺しなくても、水で流すことが可能です。葉の裏側まで洗い流すように勢いよく水をかけましょう。

アゲハチョウ

若齢幼虫は黒と白、終齢幼虫は緑色の大型のイモムシで、柑橘類の若葉を好んで食害します。食欲が旺盛で、苗木や幼木では被害が大きくなることもあります。

アゲハ類

対処法

  • 予防防虫ネットをかけておくと、成虫の産卵を防げます。
  • 駆除見つけ次第、できるだけ早い段階で捕殺しましょう。

よくあるご質問

    ページトップへ