う〜!寒い寒い。
冷え性とはもう
長い付き合い。
入浴剤のイロハ
寒い季節の訪れとともに気になってくるのが、身体の冷え。「お風呂に入ってもすぐに身体が冷えてしまう」「お布団に入っても手足が冷えていて、なかなか眠りにつけない」そんなお悩みを感じていませんか。「冷えは万病のもと」といわれるように、身体にさまざまな悪影響をもたらします。
冷え性(冷え症)対策は色々ありますが、毎日の入浴を少し工夫するだけでできることがあります。お風呂で上手に身体を温めるコツを知って、冷え性(冷え症)対策をしてみましょう。
目次
入浴は、冷えた身体を温め、血行を促し代謝を高めてくれる効果があります。ただお湯につかるだけでも身体は温まりますが、冷え性(冷え症)対策のためにはお風呂の入り方にもポイントがあります。
冷え性(冷え症)対策には「身体を芯まで温めること」が大切です。そのためには、38〜40℃くらいのぬるめのお湯に15~20分、全身ゆったりとつかるのが理想的です。熱めのお湯の方がいいのでは?と思う人もいるかもしれませんが、私たちの身体は常に体温を一定に保とうと働いています。そのため、急に身体が熱くなると体温を下げようとする機能が働き、湯冷めしてしまう場合があります。しかも、熱いお湯だと、すぐにのぼせて身体全体が温まる前に湯船から出てしまうなんてことも。身体を芯まで温めるためには、ぬるめのお湯にゆっくりつかることが大切です。
もし長時間お湯につかるのが苦手な場合は、全身浴と半身浴をうまく使うなど、無理をせずゆっくり身体を温めることを心がけてみましょう。
冷え性(冷え症)の緩和には、入浴剤を使って入浴による温浴効果をさらに高めることが効果的です。入浴剤にはいろいろな種類がありますが、中でも無機塩類系と炭酸ガス系の入浴剤が冷え性(冷え症)の緩和におすすめです。
無機塩類系は、湯冷めしにくい効果があります。入浴剤に含まれる硫酸ナトリウムや炭酸ナトリウムといった塩類が、皮膚の表面のタンパク質と結びついてベール(保護膜)をつくるので、熱が逃げづらく、身体の芯まで温まります。湯冷めしやすい冬場もこうした入浴剤を使うと、湯上がり後もポカポカが長続きします。
炭酸ガス系は、シュワシュワ~とお湯に溶けた炭酸ガスが皮膚から吸収されて、血管が広がります。すると血行が良くなり、お湯で温まった血液が身体表面の熱を全身へと運ぶので、身体の芯まで温めます。血流がアップすると老廃物や疲労物質を排出しやすくなるのもうれしいですね。
足先は最も心臓から遠く、冷えやすい部位なので、足の冷えを感じる方も多いのではないでしょうか。「お風呂から上がったばかりなのに、足が冷えてしまう」「入浴後のポカポカ感がもっと続くようにしたい」という方は、お風呂上がりの足マッサージがおすすめです。ツボがたくさんある足裏やふくらはぎをほぐすことで血行が良くなり、入浴後のポカポカ感の持続につながります。ボディオイルやクリームを付けてマッサージすれば、スキンケアも一緒にできていいですね。
また、せっかく温まった足を冷やさないために、お風呂上がりに靴下をはくのもおすすめです。足が冷えて眠れないという人も、足のポカポカ感が長続きします。
ただし、足が蒸れて寝苦しくなってしまったり、足を温めすぎると逆に身体の熱を外に出そうとして、余計に冷えてしまったりする場合もあります。足が温まっていれば、靴下は脱いで寝ましょう。冷えていると感じる場合は、はいたまま寝てもかまいませんが、布団の中でちょっとでも暑いと感じたら、無理をせず靴下を脱ぐようにしましょう。ちなみに、靴下は蒸れないようにさらりとした素材や、汗を吸ってくれる素材、ゆったりした履き心地のものを選ぶと良いですよ。
入浴以外でできる冷え症対策としては、足湯があります。お湯に長くつかりたくないという人は、テレビや雑誌などを見ながらできる「ながら足湯」で身体を温めるのも良いでしょう。日中など、お風呂に入るほどじゃないけど身体を温めたい、という人にもぴったりです。
足の中でもふくらはぎは「第二の心臓」と言われていて、足まで降りてきた血液をポンプのように全身に送り返す役目を担っています。ふくらはぎを温めることによって血流が促進され、足だけでなく身体全体が温まります。
できれば、ふくらはぎまでつかる少し大きめのバケツが理想的。40度前後のお湯を入れ、15~20分間ほど足をつけておけば、段々と冷えが和らいでくるはずです。
お風呂で冷え性をやわらげるポイントは以下の通りです。
冷え性(冷え症)の人にとって、冬の寒さは本当につらいもの。でも、毎日入るお風呂の温度や入浴時間を変えてみるなど、少しの工夫をすればポカポカな暮らしが送れるかも。ぜひ試してみてください。