テレビで自分の腕を吸わせている実験を見たことありますが、皆さんもそうなんですか?

虫よけの試験のときはそうですよ。
しかし、刺されるまではしません。刺されそうになると蚊を追い払います。
刺そうとしている蚊を見落とすと大変で、腫れが2~3日残ることがあります。

蚊はいろんな病気を媒介するそうですが、日本にいれば大丈夫ですか?

地球温暖化の影響で、日本も亜熱帯化してきており、昔は東北地方で生息していなかった蚊がどんどん北上して生息域を拡大しています。そのため、日本で感染症が流行しないと言い切れません。だから、アース製薬は日々蚊と戦っています。蚊に刺されないように注意しないといけないんです。

最近、年中蚊を見ますね。

チカイエカ等、冬でもいる種類の蚊がいます。暖かいビルでよく見かけます。
しかし、蚊の生育には日照時間等も密接に関係するので、暖冬だから蚊が早く発生するわけでもありません。

蚊の好きな血液型があるというのは本当ですか?

一番刺されるのはO型と言われていますが、
血液型の種類よりは、体温が高い方、お酒を飲まれる方によく寄ってきます。

蚊は血以外のものを食べないんですか?

蚊は通常、花の蜜等の糖分を摂って生きているので、飼育室では砂糖水を与えています。
血を吸うのはメスだけなんです。

蚊を育てるのに苦労していることは何ですか?

研究用に飼育するためには羽化(成虫になる)時期を揃えなければならないなどの制約があるので、温湿度の管理が一番大切です。