2億5千万年前には存在していたといわれる最古の有翅(ゆうし)昆虫。多くの人が最も嫌いな害虫として挙げる、嫌われ者です。ゴキブリは見た目が不快なだけではなく、病原菌の媒介やアレルギーの原因にもなります。

ゴキブリの種類

クロゴキブリ

クロゴキブリ
  • 30~40mm、黒褐色で、全国的に分布し、一般家庭でよく見られます。
  • 1卵鞘(卵の入った鞘)中の卵数:22~28個
  • 一生に15~20回卵鞘として産卵します。
  • 成虫は6~7ヵ月生きます。

ヤマトゴキブリ

ヤマトゴキブリ
  • 日本の在来種で、北海道、本州に分布し、屋内にも屋外でも見られます。
  • 1卵鞘(卵の入った鞘)中の卵数:平均12個
  • 一生に平均7.4回卵鞘として産卵します。
  • 雌は羽が短く、腹部の中央までしかありません。

ワモンゴキブリ

ワモンゴキブリ
  • 日本における屋内性ゴキブリとしては最も大型です。
  • もともとは南九州から沖縄にかけて生息していたが、ビルの増設や温暖化によって急速に分布を拡げ、現在は沖縄から北海道まで広く見られます。
  • 1卵鞘(卵の入った鞘)中の卵数:6~18個
  • 一生に10~84回卵鞘として産卵します。

チャバネゴキブリ

チャバネゴキブリ
  • 11~15mm、黄褐色で、全国的に分布し、ビル・飲食店などでよく見られます。
  • 1卵鞘(卵の入った鞘)中の卵数:30~40個
  • 一生に3~7回卵鞘として産卵します。
  • 雌成虫は卵鞘を幼虫が孵化するまで持ち歩きます。
  • 薬剤に対して抵抗性を持つものも出てきています。
  • 成虫は4~5ヵ月生きます。

この薄茶色い虫(チャバネゴキブリ)がゴキブリだって知らなかった。見たところ、コオロギか何かの仲間かと・・・。思い返せば、過去に何度も遭遇した気がするよ。僕みたいに、ゴキブリだって知らない人もいるんじゃないかな??

ゴキブリの生態

  • 集団で群居し、夜行性。
  • 暗くて暖かく、狭い場所を好む(テレビ、電話などの電気製品の中にいることもある)。
  • 湿気の多いところに住む。
  • 大変な雑食性。食べかす、壁紙や本の表紙、仲間の糞(フン)などあらゆるものを食べる。
  • 繁殖力が非常に高い。
  • 壁に沿って走る。

ゴキブリの害

  • 病原菌の運搬(サルモネラ菌、赤痢菌、小児麻痺ウィルス)。
  • 糞(フン)、死骸などがアレルゲンになる。
  • 見た目、突然の出没、不潔さなどによる不快感。
  • 食品を食べ、書籍を汚す。電気系統の障害(ショート)を引き起こす。

ゴキブリとの戦いは、アース製薬の歴史でもある。
ゴキブリの進化に合わせて、研究は続く。