シラミの感染経路
シラミは、毛と毛が接触する場面でうつりやすいです。シラミの原因や感染経路を知ることが大切。特にアタマジラミは、頭をくっつけあって遊ぶことが多く集団で昼寝をする幼児や小学校低学年の児童の間で感染率が高くなっています。
また、プールや銭湯では、バスタオルや脱衣かご、ヘアブラシなど体に触れるものを他の人と共用することでうつるケースが考えられます。
ケジラミは、陰毛部にいるので性交渉で感染します。ごくまれにベッドや着衣を介することもあります。
コロモジラミは、人間同士の接触で感染しますが、最近日本ではほとんど発生していません。
アタマジラミは、清潔にしていても寄生される可能性があります。不潔で寄生することはほとんどありません。
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アタマジラミは欧米などの先進国でも発生し、日本でも時々集団発生して問題になります。駆除することは可能だから、冷静に対応しようね!
シラミに感染した人が不潔だなんて、それは間違った考え方だよ。知らない人には教えてあげよう!
アタマジラミの感染予防
予防策としては、頭をくっつけない、体に触れるものを共用しないといった注意が必要になりますが、子供の場合はなかなか難しい話です。
そのため、集団発生しないためにも身近な人によるシラミの早期発見と早期駆除が大切になります。
早期発見するには…

- 日頃のスキンシップを兼ねて子供の頭髪をまめにチェックする。(頭髪を触ってもうつる事はありません)
- 子供が頭をかくなど、かゆそうにしていたら「シラミ」ではないかと疑ってみる。
- 子供にシャンプーをする時などに、「シラミ」がいないか、卵が固着していないかをチェックする。
見つけ方
アタマジラミは動きが早く、成虫を見つけるのは困難なので、卵を見つけましょう。フケと見間違えやすいですが、指でつまんで引っ張っても、セメントのようなもので髪の毛にしっかりと固着しているのでなかなか取れません。色は乳白色で長卵円形で光沢があります。
発見したら…
- 専用のクシを使用する前に、普通のブラシで髪のほつれをとって、クシ通りをよくしてください。専用クシは目の間隔が狭いので髪の毛が引っ張られてしまい、子供が嫌がる場合があります。ヘアオイルやベビーオイルなどを使用するのも効果的です。
- 卵が少ないうちに専用のクシで取り除き、シラミ用の駆除シャンプーを使用してください。
- 枕カバーやシーツなどを取替える際は、55℃以上のお湯に5分間以上浸けてから洗濯してください。感染してしまった場合でも、アタマジラミは薬剤に弱く、確実に駆除できるため、あわてずに対応してください。
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かゆみが生じるのは、アタマジラミが吸血する際に唾液を注入し、それによるアレルギー反応が起こるためです。ただ、かゆみには個人差があるため、かゆみを訴えた時には大量発生していることも。日頃からチェックしてあげよう!
- シラミを知る
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シラミの種類や生態、害について学び、より万全な対策を心がけましょう!