アース製薬

MENU
観戦するなら知っておきたい、手軽にできる虫ケアテクニック

いよいよ東京でのオリンピックとパラリンピック開催が来年となり、日本中で「観戦したい!」という機運が高まってきています。
夏の期間に開催される東京2020大会で気になるのは虫刺されの問題でしょう。屋外・屋内競技の観戦中はもちろん、会場までの道のりも含めて、注意が必要です。
小さなお子さんから年配の皆さんまで、知っておくと役立つ、手軽にできる虫ケアテクニックについてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

目次

1. まず知っておきたい 蚊ってこんな生き物

吸血のイメージが強い蚊ですが、人や動物の血を吸うのは、実はメスだけ。メスは卵を産むためにタンパク質が必要で人の血を吸いに来ます。メスしか血を吸わない、とはいえ人間にとって蚊は手強い相手に違いありません。そこで、蚊がどんな活動をする生き物なのか知っておきましょう。

蚊は水場に卵を産みつけます。仮に、その水場が乾燥してしまっても卵は生き残り、夏場など生育条件がよければ卵から1週間ほどで成虫になります。ネッタイシマカの仲間の卵を乾燥した状態で貯蔵したところ室内で1,883日の間(約5年)生き延びた例もあります。(※1)

連日40度近い酷暑が話題となった2018年には、蚊の活動できる気温を超えたため蚊を見かけることが減った、という報告がありました。しかし蚊は暑さで死滅するわけではなく、単にじっとしているだけ。気温の落ち着いた秋口に一気に活動を再開してむしろこの年は秋に多く刺された、という方も多かったようです。

また、酷暑の間は日なたの水場は乾燥して蚊の活動や繁殖が止まるように思われがちですが、木陰や茂み、街中のちょっとした隙間や空き缶など蚊が卵をうみ生育できる環境はあちこちにあり、暑い日差しを避けようと気温の低い日陰に行くと、蚊に襲われるリスクが高まる、というわけです。

朝と夕方を中心に活動するのはヒトスジシマカ。逆に夜間活動するのが屋内で活動するアカイエカ・チカイエカなどのイエカ。いずれも人間の活動エリアに出没しますから、一日中刺されるリスクがあることになります。日本中が温暖化していますので、今までは熱帯の国でしか流行していなかった病気の発症リスクが高まっており、虫ケアがより重要になってきています。

一方で最近、蚊に刺されることが減った、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。都市部においては高層マンションの増加による住環境の変化や公衆衛生の向上とともに、日常生活の中で蚊に刺される可能性は減る傾向にあります。しかし、公園や水場に行けば蚊は多く発生しており、蚊の数が減っているわけではありません。では、どういうことが考えられるでしょうか。

実は年齢を重ねると、蚊に刺されても皮膚に症状が出にくくなることがあるのです。個人差はあるのですが、一般に代謝が活発な小さなお子さんの方が症状が出やすく、逆に代謝の衰える年配の方の中には蚊に刺されてもかゆみが出ない方もいる、という傾向があります。つまり蚊に刺されても、小さな頃のようなかゆみを感じず、自覚症状が出ていない可能性があるのです。ですが、かゆみがなくても蚊が媒介する感染症のリスクがなくなるわけではありません。普段から虫ケアを行う習慣をつけましょう。

2. アスリートよりもすごい? 知られざる蚊の運動能力

ところで、蚊はどうやってターゲットを見分けているのでしょうか。

蚊が用いる主な感覚器は、生き物の出す二酸化炭素などを嗅ぎ分ける触角です。視力は人間に置き換えると0.003以下とされ、他の虫と比べても高くはありません。しかしそれ以外のセンサーは非常に発達しており、触角を使って35m離れた場所でも二酸化炭素を感知するという結果や、3〜6mまで近づくと乳酸や熱、湿度なども嗅ぎ分けて発生源を捉えることができるという結果が報告されています。(※2)

つまり、バスケットボールのコート程度なら、コート反対側にいても見つかってしまいますし、ボクシングのリングであれば、じっとしていても二酸化炭素以外も捉えて発生源を捕捉してしまうので、一旦狙われると逃れるのは至難の技です。

アーチェリーの選手が狙うターゲットは70m先で、身長のおよそ40倍。蚊は約5㎜の体長で35m先の7,000倍もの距離を感知できる蚊の能力の高さがわかると思います。

アーチェリーの射距離:70m
身長を男女平均170cmとして計算(※4)

蚊は同じサイズの他の虫と比べても、高速で羽根を羽ばたかせていることが知られています。その回転数はなんと1秒間に600〜800回。野球のピッチャーの投げるスピンボールの回転数は、トップ選手でおよそ1秒間に40回転、卓球のトップ選手がかけるスピンは1秒間に100〜200回転といわれますから、その能力がズバ抜けているといえるでしょう。(※5)

蚊が人の血を吸うときは、1本に見える細い6本の針を駆使します。刺されたことを気づかれない様に、これらの針の抜き差しを1秒間に2〜3回繰り返しながら皮膚を切り開き、血を吸い上げます。その量は2分で自分の体重に達すると言われ、超大食いです。(※6)

35m先のターゲットを見つけ出し、
秒速600〜800回転で羽ばたき
6本の針を高速で抜き差しして血を吸い上げる、
まさに血を吸う競技において特化した運動能力の持ち主と言えるでしょう。

次のページへ
1 2

ページトップへ

ページトップへ