ムカデの生態
ムカデは、よく間違えられるヤスデとは異なり、1つの体節には1対の脚しかないのが特徴。多くの体節を持ち、漢字で「百足」と書くように脚の数が多く、15、30、170対など種類により様々です。
目が退化しているため、ほとんど触覚に頼って生活しています。そのため、動いているものに触れると瞬時に反応します。
ムカデは捕食性の虫で、エサとなるのは生きている小さな昆虫、クモやミミズなど。死んでいるものには反応しません。
ムカデは普段じっとしていますが、動くときはとてもすばやいです。暖かいところを好み、温度が18℃以上になると特に活発になります。一方で、冷たいところでは活動が鈍化し、10℃以下になると動きを停止します。
ムカデの害
昼間は草むらや石垣の中、落葉や石や植木鉢の下などに潜んでいますが、夜になると餌を求めて屋内に侵入することもあります。
ムカデは攻撃性が強く接触した瞬間に牙で咬みつき、咬まれると毒が出て咬まれた箇所が炎症を起こします。成虫に比べれば少ないですが、ムカデの赤ちゃんや子供も毒を持っているので注意しましょう。また、生命力が強く、頭部がちぎれた状態でもしばらく生きていることがあるので、死んでいるように見える場合でも絶対に素手では触らないでください。
咬まれた場合、直後に激しい痛みがあり、赤くなり腫れてきます。痛みは激しいですが、重篤となることはほとんどありません。
万一咬まれた場合は、流水の下でできるだけ毒を絞り出し、抗ヒスタミン含有ステロイド軟膏を塗る等し、腫れがひかない場合は病院へ行くようにしてください。
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