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Ecology

ダニの生態

ダニは私たちの身近な生活空間に存在し、
刺されによるかゆみや、アレルギー症状の原因になることも。
このページでは、ダニの生態・生息場所から、
ダニ刺されやダニアレルギーとの関係など、わかりやすく解説します。

ダニの種類・特徴

ダニは、世界中のいたるところに生息し、50万種いると考えられています。その大半が、目に見えないほど小さいです。環境に適応する力が非常に高いうえ、特に温暖で多湿な人間の住む環境は、ダニにとって快適。繁殖に適する条件が重なると、1組のつがいからでも莫大な数に増殖します。
以下は日本で見られるダニです。

屋内塵性ダニ類

種類

ヒョウヒダニ類

コナダニ類

ツメダニ類

イエダニ

画像

ヤケヒョウヒダニ

ヤケヒョウヒダニ

0.2〜0.4mm

ケナガコナダニ

ケナガコナダニ

0.3~0.8mm

ミナミツメダニ

ミナミツメダニ

0.2~1.0mm

イエダニ

イエダニ

0.5~1.0mm

主な
生息場所

  • 寝具、布団
  • カーペット
  • ソファ
  • 食品
  • 粉類
  • 乾物
  • カーペット
  • 寝具
  • ネズミの巣
  • 天井裏
  • 壁の隙間

特徴

  • 最も一般的
  • 高温多湿を好む
  • 人を刺さない
  • 人のフケ・アカを食べて増殖
  • 高温多湿で大量発生
  • ツメダニのエサになる
  • 食品に発生しそれを食べることで アレルギー性疾患になることも
  • 他のダニを捕食
  • 6-9月に大量発生
  • 人を間違って刺すこともあるが吸血はしない
  • ネズミに寄生
  • 宿主が死ぬと人を吸血
  • 吸血性
  • 感染症(リケッチア)を媒介

被害

アレルギー症状
  • 喘息、鼻炎
  • アトピー性皮膚炎
食品汚染
  • アレルギー
  • 食品劣化
刺咬被害
  • 強いかゆみ
  • 赤い発疹
吸血被害
  • 激しいかゆみ
  • 腫れ

ダニは昆虫ではなくクモやサソリの仲間で、頭・胸・腹が一体で胴体部となり、胴体部の前方に口器である顎体部が付属しています。屋内に生息する種類は屋内塵性ダニ類と総称されており、ヒョウヒダニ類、コナダニ類、ツメダニ類が相当します。このうちアレルギーの主な原因となるのはヒョウヒダニ類です。

ダニは目に見えない

ダニの駆除が難しいのは、人間の目に見えないからです。ダニは非常に小さく、多くの種類は肉眼でははっきり確認できません。家の中に多く生息するヒョウヒダニ類は体長が約0.3mmほどで、布団やカーペット、ソファなどに潜んでいます。見えないからといって存在しないわけではなく、気づかないうちに数が増えていることもあります。見えなくても「ダニが発生している」と考えることが適切な対策や予防につながります。

ダニの生息場所

屋内にいるダニの主な生息場所は下記になります。

寝具・布団

布団やマットレス、枕などの寝具は、人の体温や汗、皮脂が集まりやすく、ダニにとって非常に過ごしやすい環境です。毎日長時間使用するため、湿気がこもりやすく、知らないうちにダニが増えていることもあります。特に人の体が直接触れる部分に多く生息します。敷布団やマットレスの表面から内部にかけて、汗や皮脂、フケがたまりやすい場所は要注意です。枕やシーツの裏側、布団の縫い目や中綿の奥などは目に見えない内部に潜みやすく、睡眠中の体温と湿気によって繁殖しやすい条件も整いやすく注意が必要です。

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畳・床

畳や床では、表面よりも内部やすき間にダニが多く潜んでいます。畳の目や縁(へり)、畳と畳の間のすき間、床板の継ぎ目などは、ホコリや湿気がたまりやすいポイントです。特に畳の内部は通気が悪く、一度入り込むと気づきにくいため、知らないうちに数が増えてしまうことがあります。

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カーペット・ソファ

カーペットやソファでは、毛足の奥やクッションの中がダニの主な生息場所です。表面を掃除していても、繊維の間や内部には皮脂や食べかすが残りやすく、ダニにとって快適な環境になります。特にソファの座面や背もたれの境目、カーペットの裏面や床との接地部分は、ダニが潜みやすいポイントです。

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その他の生息場所

クローゼット内の衣類、ぬいぐるみ、カーテンなども、ダニが潜みやすい場所の一つです。使用頻度が低く、湿気がこもりやすい環境では、ダニが増えやすくなります。また、収納ケースや押し入れの奥など、普段目が届きにくい場所も注意が必要です。

繁殖しやすい条件

屋内塵性ダニ類のうち、ヒョウヒダニは人のフケやアカ、汗などを餌として生活しており、家屋内のいろいろな場所に生息しています。温度20~30℃、湿度60~80%の条件下であれば繁殖が可能です。好条件が重なると、たった1組のつがいが2ヵ月で約3,000匹に増えることもあります。 産み付けられた卵は1ヵ月ほどで成虫となり、次々に繁殖をしていくので気温と湿気を気にする習慣をつけましょう。 特に梅雨の季節は湿度が高く、上記の条件を満たしやすいので注意が必要です。 また、寒くなり・乾燥する秋冬なら大丈夫というわけでもありません。家屋の密閉性・通気性の向上などの住環境の変化により、ダニが発生するようになっています。

ダニによって引き起こされる被害

ダニはアレルギー症状や呼吸器系のトラブル・刺されることによるかゆみ・皮膚炎など、さまざまな被害を引き起こすことがあります。症状の出方や程度は人によって異なり、鼻水やくしゃみ、咳などとして現れる場合があります。ここでは、ダニによって起こりやすい代表的な症状と、その特徴を大まかに紹介します。

アレルギー

ダニそのものではなく、フンや死骸が空気中に舞い、吸い込まれることで、くしゃみや鼻水、目のかゆみ、咳などのアレルギー症状を引き起こすことがあります。 ダニは、室内アレルギーの主な原因の一つとされています。 アレルギーの陽性率ではスギ花粉やブタクサ花粉と比べても高い数値になっています。 特に寝具やカーペットなど、長時間過ごす場所では影響を受けやすくなります。 症状には個人差がありますが、ダニの数を減らすことがアレルギーへの対策にもつながります。

刺されることによるかゆみ・腫れ

ツメダニは、ヒョウヒダニやコナダニなどを捕まえて体液を吸って生きているダニです。 普通は、屋内では比較的数が少ない種類ですが、新築後2~3年を経過した家屋や新しいタタミなどで大発生することがあります。吸血はしませんが、刺されると赤く腫れてかゆみが起こり、1週間ほど続きます。 また、イエダニは普段はネズミに寄生していますが、寄生しているネズミが死ぬと、新たな寄生先を求めて人を吸血することがあり、激しい痛みと皮疹を引き起こします。

その他の被害

ダニによる被害は、刺されやアレルギーだけではありません。 コナダニは小麦粉や乾物などの食品に発生し、汚染や品質劣化の原因になることがあり、その食品を食べることでアレルギーを引き起こすこともあります。 イエダニやマダニの一部は病原体を保有しているケースがあり、吸血する際に感染症を媒介する可能性があります。

マダニについて

近年ニュースなどでもよく耳にするマダニ。
マダニは屋外に生息する大型のダニで、草むらや山林、公園などに多く見られ、基本的に屋内では発生しません。体長は数ミリ程度あり、吸血するとさらに大きくなるため、家庭内に多いダニとは異なり肉眼で確認できます。人やペットに付着して吸血し、かゆみや腫れを引き起こすことがあります。屋外活動の際は、長袖・長ズボンの着用や、帰宅後の体に付着していないかチェックすることが予防につながります。

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