

朝起きたときに急に体がかゆい、赤いポツポツが増えている――そんな症状がある場合、ダニによるかゆみの可能性があります。
ダニによるかゆみは、主に「刺されること」と「ダニの死骸やフンに対するアレルギー反応」によって起こります。
特に寝具やカーペット、ソファなど、長時間肌が触れる場所で症状が出やすいのが特徴です。
かゆみが続くと睡眠の質が低下し、特に子どもの場合は引っ掻いてしまい悪化することもあります。
この記事ではかゆみの原因から対処法までをわかりやすく解説します。

ダニに刺された時のかゆみは、体の特定の部位に赤いブツブツができ、刺されて1〜2日後にかゆみが強くなることが特徴です。
ダニに刺される被害として一番多いのがイエダニによるものであり、普段はネズミに寄生しているのですが、寄主であるネズミが移動あるいは死亡していなくなると、イエダニは室内に移動して、代わりに人から吸血するようになります。
イエダニの被害は一年中起こりますが、多く起こるのは6月〜9月です。
イエダニは、夜間に室内に侵入し、寝具の中に潜り込み、衣服に被われた皮膚の軟らかい部位を好んで刺します。そのため、顔面や手などの露出している部位を刺すことはほとんどなく、下腹部や腋の下、腰部やふとももの内側などがよく刺されます。

他に刺すダニによる被害としてはツメダニも考えられます。
室内の埃の中に見つかる他のダニ(チリダニ、コナダニなど)を捕食するツメダニ。人から吸血することはないのですが、何かのきっかけで偶発的に人を刺すことがあり、刺されるとかゆみを伴う赤いブツブツが現れます。
そのため、服の中よりは肌が露出した場所のほうが刺されやすいです。
エサとなる他のダニが増えるとツメダニも増えるため、薬剤による駆除や掃除機による吸引が必要となります。
刺咬によるかゆみがある場合は、
といった対処が基本です。またかゆみの原因にダニが疑われる場合には、ダニの駆除に取り組み根本から環境を改善することも重要です。

刺されることとは別に、ダニの死骸やフンに含まれる成分(タンパク質)がアレルギー反応を引き起こすことがあります。これは免疫が過敏に反応する現象で、体が異物と認識したダニアレルゲンに対してヒスタミンなどの物質が放出されることで、かゆみや皮膚炎のような症状が出ます。
統計によると、アレルギー症状がある人のうち約6割がダニを原因とする可能性があるとも報告されており、ダニアレルギーは単なる花粉症のように見えて、じつは家庭内のダニが関係しているケースが少なくありません。
ただ、ダニはアレルギーの原因になりますが、皮膚にかゆみを引き起こすものは蕁麻疹やかぶれなどを始め様々で、かゆみの原因を明らかにするには、詳細な問診や検査が必要です。診断の正確性を高めるためにも早めに医療機関を受診しましょう。
アレルギーの場合は、かゆみ止めだけでなく根本原因であるダニとダニ由来アレルゲンの除去・環境改善が重要になります。
ダニは湿度が高く、フケや皮脂、ホコリが多い場所を好みます。特に以下のような場所で繁殖しやすくなっています。
ダニは目に見えないほど小さいため、かゆみが出たときには既に数が増えていることもあります。
日頃からダニ対策を行い、ダニが増殖しない環境を作ることが重要です。

「刺された症状」と「アレルギー症状」は混在することもあります。
症状によって対応策も変わるので、まずは落ち着いて自分の症状がダニによるものかを見極めることが重要になってきます。
というステップで対応するようにしましょう。

ダニによるかゆみは「刺されること」と「アレルギー反応」の2つの原因が考えられます。それぞれの特徴を理解し、症状と生活環境の両面から対策を行いましょう。